「受験情報抜けがけセミナー」来場者アンケートで頂いたご質問に全てお答えします!

「受験情報抜けがけセミナー」にご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
その際、来場者アンケートで頂いたご質問に全てお答えします!

Q 本人が塾に行かずに(高校)受験を考えています。大丈夫なのか心配しています。

A 確かにご心配でしょうね。ですが、塾なしで受験する子がいるのも事実です。もちろん大半が行っていますが、どうしても塾に行かねば合格できないという話ではありません。むしろ、塾に行かないと無理ですとか、絶対に行かないといけないという塾の方が胡散臭いと思います。

ただ、「塾に行かない」という選択を、お子さんが何故しているのかな?と疑問には感じます。その理由がもし、「面倒くさい」とか、「いろいろやらされるのが嫌だ」とか、「怒られる」などといったネガティブな理由であれば、それを払拭できればいいわけですよね。塾で勉強すれば、自分の知識よりも遥かに多くの経験が出来る可能性がありますし、学校では触れることが出来ないものも学習できるかもしれません。

あとから「塾に行っておけばよかった…」とならないように、ポジティブな理由が見つかったときに少しずつスタートしてみるのが良いのかな?と思います。今回がそのきっかけになればいいですね。

Q 地元の塾を選ぶときのポイントを知りたいです。

A 大手塾さんは看板と実績が勝負ですが、小規模な地元の塾(私は『街の塾』と呼びます)は、とにもかくにも「塾長」です。どんなに実績があろうと、良い講師がいようと、設備がよかろうと、何をどう言っても「塾長」です。塾長がダメならその塾はダメ。良い塾長なら先生が素人でも良くなりますし、一人で教えていても大丈夫です。

塾長の人がらが良いか、受験や学習指導に精通しているか、実績があるか。
さらに、社会人として標準的か?(礼儀や言葉遣い、態度など)
出来ればポジティブな明るい雰囲気であるか、子どもが懐いているか、なども判断材料になるでしょう。良い塾が見つかったら、何もわざわざ進学個別桜学舎まで来る必要はありません(笑) ですが、遠方からも来て頂いているのはありがたいことですね。

Q 桜学舎は地元の学校に強い印象ですが、ほかの23区の学校の知識はどう得ているのでしょうか?

A 主には、学校説明会に出向いています。ここ数年で、八雲学園、都市大等々力、青稜、ドルトン東京学園、鴎友学園女子、恵泉女学園、東京女子学園(現芝国際)、普連土学園、富士見丘、高校単独では保善、品川エトワール、豊島学院などなど、行ける範囲で足を運んでいます。

また、長年の経験から、数々の学校からパンフレットや入試資料は郵送されてきて積みあがってしまうくらいです。なじみのない学校情報が必要な場合は、友人の塾長に連絡をしたり、学校へ直接ご連絡したり、情報を収集しています。

Q 山脇・駒込の国語1科目入試について知りたいです。

A 詳細は模試会社などのデータでご確認下さいね。印象としては、山脇の国語1科目入試はかなりしんどいイメージです。よく、「うちの子は国語が得意なので…」と、ワンチャン狙いで受けようとする方がいますが、正直無理です。ちょっと得意くらいのレベルで合格できるような試験ではありませんので、十分注意してください。かなりの「猛者」が来ますよ。ちなみに進学個別桜学舎から国語1科目や算数1科目で上位校に合格した子はいません。同じ学校でも2科目・4科目なら合格者がいます。

駒込中の国語1科目入試は、来春初めて導入される入試なので正直そこまでわかりません。ただ、算数1科目も含めて合計10名募集で、3か年もしくは1か年の特待が付きます。その代わりと言ってはなんですが、「特待無しなら合格」みたいなスライド合格を出しません。ゆえに非常に厳しい入試で、首都圏模試でも60を超える回です。ご注意ください。

Q 中1からの復習をさせたいのですが、どのようにするのがよいでしょうか?

A テキストで出来るのであれば、1~2年生のまとめみたいな市販教材を1冊やりきるのが良いでしょう。なるべくやさしめで、薄いものを選ぶこと、最後まで1冊やりきることが条件です。1冊やり終えても、正直身には大してついていませんから、2冊目をやります。すると前より正答率が良いことに気づくはずです。「何周かやる」という方が効果があることは明らかですが、意外にも「一つ一つを完璧にして次へ行く」方式が採用されているケースが多いものです。

1周目は30%、2周目は50%、3周目は意外に80%くらい行けるものです。繰り返しはつまらないのですが、それでもテキストを変えて3冊やるくらいの覚悟で行くと、結構伸びるものですし、本人の自信にもなり、さらに初見の問題に強くなります(出方が違うので)

英単語の覚え方も本来こうするべきなんですよね。1日10個×10日間で100個覚えられるかと言えば無理。でも1日100個×10周だとほぼ全部覚えていられます。だまされたと思ってチャレンジしてみてください。効果の違いにビックリします。

Q 地頭の良さは本当に関係ありますか?

A 残念ながらあると思います。私は算数の「地頭」が非常に悪く、高校数学まで苦労しました。逆に文系科目は好きで、割と苦労せずに来ました。

ただ、勉強の素晴らしさは「努力である程度カバーできる」点です。ずば抜けることは無理かもしれませんが、「差がつかない」ところまでは、努力で何とかなります。あとは得意なことで生きていけばよいのですが、それは裏返せば、苦手なことで大差をつけられないことも重要、ということなのです。

地頭はそもそものスタートラインの差。なので、努力でカバーできることを実感するためにある程度学習慣れは必要でしょう。あとは、勉強に興味を持てる「仕掛け」をどれだけ作れるかがカギです。ガリ勉は意外に成績が良くないものですよ。

Q 勉強しなればまずいと気付けるようにするにはどうしたらよいでしょうか? 早く気付けるようになるには何かありますでしょうか?

A ネガティブな勉強を続けていくと、必ず破綻します。「努力と根性」「欲しがりません勝つまでは」といった、ストイックなトレーニングのような勉強は、その目標を達成した際にすべてが崩壊することもあり得ますし、疲れてしまうもの。

そもそも「学び」「学習」はネガティブなものではありません。新しい知識を得、新しい世界を見ることが出来るのですから、面白くて、楽しくて、役に立つものであります。それをしかめっ面して、苦しみながら続けること自体に、何か間違いがあるのです。

子どもを煽って、脅して、ネガティブな追い込み方をして、「いきなりやる気を出しました!」「ものすごく焦って危機感を持ち始めました!」と変化したケースを、私は34年の指導歴の中で誰一人見たことがないので(延べで3500名くらいの子を見ていると思います)、おそらくネガティブワードの中に答えはないのだと思います。

人間は「出来るかも」と思わないと頑張りません。出来ないと思っていることはやろうとしません。いかに「次も頑張ってみるか…」と思わせるか。それはそれは難しいことなのです。だから大変なのです。でも、叱ったり、怒鳴ったり、煽ったりしてもほとんど効果はありません。一瞬はあるかもしれませんが、持続はしませんし、こじらせると回復すら無理です。

「釣り」にかなり近い気がします。餌をいろいろ考えて、タナを考えて、時間を考えて、流れを考えて、上手ーく引っかける。場合によっては撒き餌をする。

「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」

だとすれば、まずは大人が考え方を変える方が早いし、効果が出やすいかもしれません。

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