「人生一度きり」を勘違いしている人が多いと感じるこの頃。
若い頃、私も同じような生き方をしていました。人生一度きりだから、好きなことをやって生きようと。それはそうなんです。もちろん今でもほとんど変わりません。
しかし、どうも最近の「人生一度きり」は、変な方向に行っている気がします。
人生一度きりだから、犯罪を犯しても捕まらければOKとか、人を騙してでも大金を掴んで楽しい思いをしたほうがいいとか。振り込め詐欺とか、強盗やら無差別テロとか、とにかく、どうせ1回きりなんだから好き放題やって死んでやればいいんだと、そんな方向に行っている気がしてなりません。
つまりやったもん勝ち。それがたとえ違法でも何でも、願望を実現する方が、また大金掴んだほうが勝ちだと思う方もいるようです。
しかし、私はそうじゃないんですね。残念ながらルールを破って勝つことはいくらでも出来ます。ボクシングでも、グローブの中に鉄を仕込んでおいたり、プロレスだって凶器を使えば勝てるじゃないですか。
でも、そうではない。それじゃ面白くないし、意味がないわけです。
欲しいのは「正当な評価」なんですよね。もしそれが正当であれば、低い評価も受け入れられます。
これ、プロレスに似てるなぁと思うのです。凶器を持ち出す悪役レスラーに対し、正攻法で戦うヒーローがカッコイイわけで、同じ凶器を持ち出してお互いに大流血なんてことになれば、試合など見ていられないわけです。(もっとも、私はそういう類の団体の試合を観ますが…)また、ルール外の試合でどちらが勝ってもそれは評価されない… やっぱり、ルールの中で成功する、勝つという「ゲーム」をしているわけですから、ルール違反をして勝っても本当は面白くないはずです。
「上手く美しく成功することが大事」
人生一度切りだからといって、おじいちゃんおばあちゃんからなけなしの貯金を騙し取っても、何の実績も残らず、ただ残るのは「犯歴」のみ。
私はルール内での成功を求めています。
人生は一度きりです。一度きりだからこそ、人に後ろ指さされるような惨めな人生は歩みたくないわけで、だからこそ正当な「成功」を収める人間になるべく、日々努力をしているわけです。受験も同じですね。受験ルール内での大成功が求められているわけです。
写真は御徒町。
夜8時を過ぎても、お店に誘われますし、飲めます。酔っ払っている人もいます。翌朝まで営業している店もあります。ルールの内外という問題を考えさせられる町です。
この記事へのコメントはありません。