生徒から「演奏を見に来て欲しい」と言われ、行く行く!と喜び勇んで行きました。
藝高の生徒なので、かなり本格派。
藝高とは、上野桜木町内唯一の学校で(そう!上野高校の住所は何と「上野公園」なのです!)、正式名称は東京芸術大学音楽学部付属音楽高校。
町内の学校だけあって、ウチの塾には代々藝高の子が在籍していました。ですから、楽理に進んだ子、ピアノの名手、フルートの全国2トップなどなど有名な子もいましたし、全国から来ている子達ですから、覚えているだけでも、札幌、新潟、岡山、山口、福岡などなど… それに地元から声楽に進んだり邦楽に進んだりした子もいますから、やっぱり大学の合格実績は「東京藝術大学」がトップになります。
藝高から藝大に上がるには、英語と国語の共通テストが必要です。一応7割くらいを目指すようには言われているようです。以前は「現代文のみ」と聞いていましたが、共通テストになってからでしょうか、古文・漢文も混じってきているようです。
さて、その子が見に来てくれと言ったのは、公開実技試験というもの。家族面して(笑)拝聴させて頂きました。その感想は…
いや、ビックリ!
クラッシックなどたしなむほど上品な私ではないのです。ガシガシウルサイ、ハードロック・ヘヴィメタルなんてのを好む私ですから、音がデカけりゃいいみたいなところもあるのですが、とにかくビックリしたのは音程・ピッチの正確さと、音の粒の細やかさ。
バイオリンに限らず、様々な弦楽器の演奏を聴いたことがありますが、こんなにも音の粒が揃っている「生音」は久々です。そして本人も、他の子も、とにかくピッチが気持ちよくハマります。
実は、人間、ある音程をちょっとだけ♭気味に取るか、♯気味に取るか、癖があるものです。ポピュラー歌手の歌声なんかだと、やっぱりちょっと気持ち悪いピッチの取り方をする人もいて、性に合わない歌手というのもいるものです。逆に気持ちい人もいます。
特にフレットレスで音程を取らねばならないクラッシック楽器、バイオリンとかビオラとかコントラバスなどなどは、その音程の取り方もとても気になる楽器。
が、藝高、レベルがやっぱりハンパない!
キッチリ気持ちいいピッチで決めて来るのがすごいなぁと、純粋にそこに感動しました。
また、普段大人しいタイプの子なのに、本当に演奏中は堂々たる感じ。満足げな笑顔も出て、完全に「演奏家」の顔になっていたのが印象的でした。スゴイ! 藝高、レベル高っ!(笑)
当たり前か(笑) 何をナメたことを言っているのでしょうね。いや、それほど素晴らしかったということです。
保護者にもご挨拶して、早々に帰社しましたが、久々にいい時間を過ごしたと思います。
ちなみに、私は完全に間違えてこちらへ行ってしまいました。
そうなんです。地元民からすれば、「奏楽堂」と言われれば、こちらの「旧奏楽堂」なんですよね。何の疑いもなくこちらへ行って、会場に入って、
「あれ?席が無い?」
おかしいなぁ?と受付に戻ると、
「こちらは旧奏楽堂です…」
え!? どこだよ?(笑)
見れば、東京藝術大学奏楽堂って書いてあるじゃないですか!
慌てて藝大まで行って、守衛さんに止められて(笑)、「奏楽堂行くんだよ!」ってチケット見せて(笑)、汗かきかき何とか到着。無事拝聴したのは内緒です(内緒になってないけど)
マジで、何の疑いもありませんでしたが、そうよね。旧奏楽堂って言われれば、そうだわ(笑)
忙しい日々に、一服の清涼剤でした。
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