「認知不協和」
ってご存知ですか?
現実が自分の理想に届かない場合、別の口実を使って自分の傷を癒そうとする症状のことを主に指す症状です。一種の病気と捉えることもありますが、まぁそういう精神症状の一種と思っていれば間違いはないでしょう。
例えば、「勉強ができる自分」という理想があっても、現実には努力もせずにいればカッコイイところも見せられないし、ちょっとくらい頑張ってもなかなか勉強が出来ない自分がいたりします。そこで、「そもそも勉強ができるようになりたいとは思っていない」とか、「受験なんて別に意味がない」「いい学校に行きたいなんて思っていない」という理屈をこねて、「出来ない自分」を正当化し、嘘の口実で自分の痛手を軽くしているのです。
もちろん大人でもこういう人は沢山いますから厄介ですが、ただ大人でコレをやっていると相手にされなくなるのも事実です。私はこういう人たちを見ると虫唾が走ります(笑)
まぁ、子どもの言い訳や減らず口というのはほどんどがコレ。なのに、どうも子どもの言っていることをまともに捉えすぎて、マジギレしている親御さんの何と多いことか!(笑)相手は子どもです。言っていることも支離滅裂だったり、いい加減な言い訳だったり、まさにこの「認知不協和」みたいなことが起こるわけです。
ところが、親子というのはやはり盲目になるもので、「じゃぁ受験なんてやめちまえ!」とキレて本当に受験させなかったり、「自分の言ったことに責任を取れ」まではいいんですが、それで本当に何かを中断したりやめさせたり、しまいには教育も含めた支援を完全にストップさせてしまったりする方もいます。
単なる認知不協和なのに。
たかが、と言っては失礼ですが、結局は知恵も知識も経験も浅く浅く、潮干狩りができるほどの浅さの「ガキの戯言」です。まともに取り合っている場合ではありませんし、マジギレしている場合でもありません。子どもの減らず口は叩きのめさねばなりませんし、それくらいの「論破力」は持ちたいものです。
子どもは、特に小学生くらいまでは、「勉強ができた方がいいに決まっている」と思っていることがほとんど。成績がいい子も悪い子も、勉強はできた方がいいと思っています。だからこそ、認知不協和が起きていると思われる時は、冷静に対処することが重要です。
「本当にそんなこと思ってる?」
「そうやって自分に嘘つくんだね」
って、自分の本心に問いかけるような質問を投げかけて考えさせる。自分のここでの発言が今後を変えてしまうかもしれないという「重大さ」を感じ取らせる。そういう持っていき方も重要です。
また、親の前と他人の前では言っていることが違います。
これは学年が上がれば上がるほどそうです。
特に受験生。いろんな問題が出てきますが、結局は認知不協和であることがほとんど。
親御さんがそれを理解することがまず第一です。
そして親御さんが短気を起こしたり、マジギレしたりすることがないようにしたいものです。
【ゆる中学受験Ⓡで親御さんサポートまで!進学個別桜学舎/上野桜木教室&入谷教室】
この記事へのコメントはありません。