学校でも塾でも、指導の方向性は大別して2種類あると思うのです。
一つは、綿密なカリキュラムやシステムを提供し、レールに乗せて確実にノルマをこなせるよう支援するタイプ。もう一つは、勉強のやり方や物事の考え方や捉え方を教え、モチベーションをアップさせて頑張らせるタイプ。
桜学舎はどう考えても後者。一人一人の学習計画を立ててあげることはせず、いつまでに何をするかを考え、遡ることを教えたい派です。時間はかかるのですが、それが身に着くと明らかに手の掛からない子に成長するのですよね。勝手に勉強する子になって欲しいのです。
そもそも私の出身校がそんな学校だったし、ずっとそんな方針で塾をやってきたんだから仕方ないのですが、私自身、計画と予定に縛られると思考が止まるタイプなのです。毎週土日はテストと特訓なんて、無理でした。 勿論、計画ガチンコが良いタイプの子もいるので、塾選び学校選びは大事です。
ですが、やっぱりガチガチに囲い込んで勉強させて、親御さんの計画に乗せてやって来ると、いつか自我が出てきた時に反抗されたり、計画自体が破綻して白紙になったりするケースがあります。一つの成功の裏にはいくつもの失敗が隠れていますから、いい例だけ見てると困ることもあります。
小6ともなれば、親の思惑なんてすぐに悟ります。
「オレは親の思い通りには生きないぞ!」
ってのが自我の目覚め。その時まで「自分のために勉強している」という理屈が頭に入っていれば、多少親子喧嘩したとしても勉強を止めることはありません。やらされていると、「勉強なんて嫌だ!」が始まります。
スポンサーである親御さんには大変申し訳ないのですが、子どもたちには、
「親に踊らされてんじゃねーよ」
「来年からの自分の6年間を考えろ」
「実力をつけて自由になれ」
と話します。
勿論、勝手はダメですが、いちいち親にツッコまれてる場合でもなかろうと。
いつまでも監視されてんなよ、と言いたいのです。
それが一番ダサい。ダサすぎるワケです。
親の言うことは聞きたくない、でも自分でなんかやるのは面倒だから親になんとかして欲しい、そんな子が本当に多いものです。親が全部やってあげる子を育ててしまうと、延々とこの状態が続きます。うちの子は全然親離れしない…と嘆く方は多いのですが、そりゃ全部親がやってあげてるからですよ!と言いたくなることも多々あります。
以前よりも、こういう話がきちんと注入されていなくて、イズムを徹底しないとダメなケースが増えてきました。何をどう教えるかよりもまず、ちゃんと勉強することの大切さを教えたり、そもそも人の話をきちんと聞けということを教えたりするところからやらないとダメな子も増えています。
「勉強のコツがわからないみたいです」
とか言ってる前に、
「学校や塾で、ちゃんと先生の話を聞いて来なさいよ」
と、最初にしっかり教えて表に出すことが大切なんじゃないかと思います。
【各学年定員制!お問い合わせは今すぐ!/上野桜木教室&入谷教室】
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