上野中学校で出題された「羊と鋼の森」

先日の上野中学校・期末テスト国語で出題された「羊と鋼の森」

定期テストに、「課題図書を読んでおきなさい、あらすじを出題します」という宣言がされていましたが、これ、読んで対策していった生徒はどれくらいいるんでしょうね。教室には1冊置いてあったと聞いていますが、それじゃ自分で買って読むしかない気がしますが…

真面目な子はもちろん買ったり借りたりして読んで行ったでしょうね。
でも、塾生たちは正直、他の勉強もあってそれを実行するには厳しいものがあったと思います。でもテストには出題される、おそらく出ても10点程度… いや、その10点は大きい!

ということで、苦肉の策。
コミック版があったので揃えました! 最低限でもこれを読んで内容は把握していけ!と。

実際に出題されたのは、まさにあらすじ。主人公の人となりや舞台の地名など、本を読んであらすじを掴んでいれば書ける問題でした。

最近は、「思考力の問題」として、教科書で学習したこと以外の問題、つまり「初見の問題」「実力問題」が定期テストに出題されます。加えて、こういう「課題提出」の変形みたいな問題も出題される傾向にあります。

「授業でやった内容を復習していけば点が取れる」

というテストでもなくなって来ているし、

「丸暗記していけば何とかなる」

というテストでもなくなっています。この先、採点のAI化なんてされたら、人間の目は誤魔化せても機会は誤魔化せないなんて時代が来るかもしれません。子どもたちは、いよいよもって真の実力を身につけねばならない時代になって来ているように思います。

出題される内容は宣言学年冒頭に宣言されています。

次の2学期中間は、恩田陸の「夜のピクニック」、2学期末は夏目漱石の「夢十夜」、学年末は瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」が課題になっていますので、早めに対応しましょう。

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