入院しました。
と言っても、愛犬の話。
塾長家には、カニンヘンダックスフントが2匹。
黒いヤツが初めて我が家に来た「まる」、もう11歳。レッドの方は弟犬「レク」6歳。
妻の実家に買われていたブラック&タンのダックス「ふく」との生活経験から、「人生の中で一度も犬のいた生活が無いと後悔すると思う」という私のたっての願いで、「まる」を千葉松戸のブリーダーさんから譲り受けて我が家へ迎えました。
以来、本当に数多くの思い出が出来ました。
実家でぎっくり腰を発症して動けなくなった妻を迎えに行くため、レンタカーに乗せて(当時は我が家に車がありませんでした)伊豆まで。途中かなりぐったりしてしまった「まる」ですが、耐えに耐えてなんとか伊豆まで到着。男の友情が芽生えた瞬間(笑)
去勢手術の時も、震える彼をずっと抱きしめて応援していた妻。当時はまだ私と一緒に働いていましたが、一足先に帰宅して、キッチンに立って夕食の支度をしながら彼が遊んでいる姿を見るのが本当に幸せだったと言っていました。
広い公園で散々遊んだ後に、「死んでしまったか」と思うほど爆睡していてびっくりしたり、無邪気に誰もいない砂浜を全力疾走したり、コロナ休校の時は、誰もいない教室のビルを4Fまでダッシュで登り、我々が事務作業をしている間、楽しそうにバルコニーに出たりかけずり回ったり…
そんな「まる」ですが、数日調子が悪くなり、食べ物を食べられなくなって、みるみる衰弱していきました。病院を受診して検査をしたら、なんと肝臓に腫瘍が多数… 人間と同じで、肝臓は「沈黙の臓器」ですから、症状が出るまで全然気付きませんでした。悪いものを食べさせていたわけでなし、一体何が原因で?と思いたくなりますが、本当にびっくりしました。
色々な可能性が考えられるそうですが、思いの外重症で、治療は待ったなしということでしたので、即入院を決断しました。細菌性の感染症であれば抗生剤で助かる可能性がある。これがもし悪性の腫瘍、つまり癌であれば胆管癌の可能性大だそうで、あくまで可能性としてですが、「お別れ」の可能性も0ではないと宣告されました。
正直。
悲しいを通り越した「ビックリ」で、呆然としました。お別れって…
「たかがペット」と思うかもしれません。
ですが、人間の子どもがいない我が家にとっては、息子同然で、やっぱり家族なんですよね。叱ったり、腹立てたりすることもあれば、爆笑したり、なんと可愛いことかと胸が熱くなったり、いろんなことが家の中で起きる「家族」の一員なのです。
その家族が病気になり、治療の途中で死ぬかもしれませんと言われたら、やっぱり一瞬パニックになるものなのですね。目を腫らしている妻が横にいたので、極力冷静に受け止めようと頑張りましたが、やっぱり辛いものです。
獣医さんはいろいろな可能性を提示してくれましたが、迷わず入院一択。最良の医療行為を施してあげようと決めました。
今夜は、弟犬「レク」も何だか寂しそうです。我々から離れようとしません。
分かってるんですね。
いつもそんなに大暴れしているわけでもないんですけど、「まる」がいないだけで、家の中の灯りが消えてしまったような感じがします。
明日。今日は肝臓に針をさして細胞診をしているらしいです。痛かっただろうなぁ…
面会に行ってきます。
実は来週、妻の父を老人ホームへ入居させます。ようやく、ようやく話がまとまって、なんとかすることになりました。こちらも2つの病を抱えた状態でのホーム入り。大変だった… ここへ来て、何だかいろんなお別れが近づいているような気がします。
まると、義父の他、94歳の実父、90歳の実母も、そう先のことじゃないでしょう(元気だけど)。
先日は、自分が体調を崩してオサラバにならなくてよかったくらいの状態。ただ、病み上がりで立ったステージで、史上最低の出来の演奏をしてしまい、もう愛するギターともオサラバしなきゃならないかと思った矢先のこの出来事。
結局、やらなきゃいけないこと、当然やるべきことが、偶然が重なって延期されているだけなんだと思います。ただ、それだけのこと。これを機に、自分の「生き方」を再度見直す必要があるなぁと感じています。
元気になって帰ってきてほしい「まる」 せっかく自分の体調不良は回復してきているというのに、全然元気が出ないな… でも、「まる」も頑張って治療を受けているので、私も頑張らねば。
【各学年定員制!お問い合わせは今すぐ!/上野桜木教室&入谷教室】
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