業界の片隅に舞い戻ったワケ

以前、所属していた某塾団体の副理事長を務めたことがあります。そんなヤツが、役職を降り、その後支部長も辞して、しまいには組合自体も脱退してしまったのですから、何とも面倒なヤツです、私(笑) 以来、確かに幅広く多くの方とお付き合いすることは減ったと思います。今は業界の片隅で生きています(笑)

でも、これってある意味、自分の転機であり、原点回帰でもありました。何のために塾をやり、何のために活動するのかを考えたんです。結局、現場で生徒たちとギャーギャー言いながらも楽しく授業していることが大事、自塾のスタッフが大事、友人や知り合いが大事、だったんですよね。

役職柄、以前、大手人材派遣会社とコンソーシアムを組んだ都の助成事業(総額1億円)獲得のためのプレゼン等を任されたことがありました。結局ダメだったんですが、業界全体のための事業としてはとても意味がありました。でも、これってオレのやるべきことなんだろうか?という疑問はかなりあり、正直悩みました。

限られた時間と資源と体力の中で、何を最優先するべきかを考えたときに、残念ながらそれは業界全体や受験界全体ではなく、自分のところへ来て、「じゅくちょー、じゅくちょー」とくっついてくる生徒たち、塾が好きで働いてくれているスタッフだろうと判断したので、身を引く覚悟をしたのです。

「先生は有名人なので」と、先日取引先からお世辞を言われたので、とんでもないと。私より遥かに上の知見を持った立派な先生はたくさんいますし、評論活動や執筆活動がメインの先生たちもたくさんいます。取材や講演などを受けていると、そういう路線に行こうとしているのでは?と思われがちです。

でもね、私は結局現場の人間なのです。学問を修めてきた人間じゃない。だから、そんな大したことは言えないのです。ましてや「長」なんて役職を頂いて、人様の上に立つような人間じゃないのです。組合に復帰してくれないの?と言われることもありますが、いやいやいや。ましてや肩書きなんて要らんのです。

塾どうしの付き合いは、今は気の置けない友人たちとのんびりやれればいいのです。仲良くして下さる諸先輩や友人達との交流で十分。ゆえに、今、「団体」というところにはどこにも所属していません。長年の塾人生で初のことです。でも、それも心地いい。

ただ、不思議なことに、そうなると沢山の方が会いに来て下さるようになりました。取材を滅多にお断りしないのもその一つかもしれませんし、会いたいとおっしゃっていただく方には可能な限り時間を取ることにしているのもあるでしょう。ありがたい話です。本当にアポイントが増えました。

最近、もっと生徒にしてあげたいことがあったり、自塾のためにやりたいことがあったり、とにかく沢山のことがあるのですが、体や頭や体力が足りないことが増えました。全部やり切ったらスゴイことになるのはわかっているのに… 悔しいけど、無理したら倒れるのも分かります。考えなきゃ!

【現場で泥臭くやってます! 進学個別桜学舎!/上野桜木教室&入谷教室】

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