中高生にオススメの読書法があります。
よく、「読書している子は国語の成績が良い」という都市伝説みたいなものがありますが(笑)、あれ、ある意味正解ですが、ある意味不正解です。

たとえば小説好きな「文学青年」は、意外に国語力がなかったりします。答えは簡単で、小説って勝手に読めばいいものだからです。小説は、ぶっちゃけ正しい読み方などありません。エンターテイメントとして読む場合は、好き勝手に読めばいいわけですから、誤読しようが、自分の世界に入り込もうが好き勝手です。

ところが、「国語」で求められていることは全然異なります。つまり、正確に筆者の意図を読み取ること、こちらの伝えたいことを相手に伝達をすること、それが一番求められることです。つまり、「文学」の勉強ではなく、「論理」「ロジック」の勉強なのです。ゆえに、小説の読み方も、「国語」的な読み方をもとめられるならば、ある意味の「正解」が存在します。誰もが同じ解釈が出来るものでなければなりません。

「論理」で読む訓練をするべきなのが国語なのです。ある意味、この「国語」という科目名称が良くないのかもしれませんね。

ですので、「どんな本を読めば国語力が上がりますか？」という質問は良く受けます。
そういう時は、私はこう言います。もちろん、異論反論あるかと思いますが、一つの考えとして下さいね。

まず、「新書を読みなさい」と言います。
「新書って何？」という生徒が大半です。それほど生徒たちは本から離れています。是非、新書版の本の大きさをきちんと教えてあげてください。

そして、「タイトル借り（買い）しろ」と言います。タイトルで面白そうな本、興味を持った本を直感的に手にする。これでOKです。買うと結構資金が必要になるので、本の選球眼が良くなるまでは、学校の図書館などで借りるのが良いかと思います。

そして、「読みたいところだけ読む」という荒業に出てください。読書が苦手な子ほど、「全部読まないといけない」という先入観にとらわれ過ぎています。全部読まないと次の本を読んではいけないとか、読めないのはダメな奴だとか思ってしまうわけです。

でもね！
つまらない本は誰が悪いのか？
本が悪いのです！(笑)
だからつまらない本を読む時間こそ無駄！　次の本に移りましょう！

よって、借りて、面白そうなところだけ読んだら、すぐ返す！　それでいいのです。
返したら、すぐ次をタイトル借りする。
全部読まないでいいのです。もちろん読みたければ読めばいいですが、つまらない本にいつまでも付き合っていることこそが人生の時間の無駄なのです。

とにかくこれを頻繁に繰り返す。
とすると、１冊３０ページしか読まなくても、５回で150ページですし、10回で300ページくらい読んでいることになります。しかもランダムに幅広い知識も身につきますしね。

だまされたと思ってやってみてください。

じきに、読む力がついてきて、1冊で読む量が増えて来ると思います。30ページで返していたのが50ページになり、100ページ読めるようになって、いつの間にか1冊読めるようになったりします。気づけば、説明的な文章をすらすらと読めるようになり、問題を考える時間が取れるようになると思います。

是非！おためしあれ！

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