本日、お休みを使って、足首脱臼骨折の手術を終えて入院中の実父の見舞いに。

もう１ヶ月も入院している95歳の父。ようやく会いに行けたので「来たよ」と手を握ると、ボケボケだった顔がみるみる覚醒して、

「卓郎に会いたかったんだよ！」

とハッキリと。ここで私の大崩壊（笑）

父は、

「情けない姿になっちゃって、ゴメンなー」

と、繰り返し繰り返し私に言っていました。

「いいから、しっかりリハビリしてくれよ！」

と言っても、弟に会え、私の妻にも会えて、私にも会えたから、

「もう思い残すことはないなぁ！」

と言い出す始末。でも状況はハッキリ理解はできているから認知症にはなってないようです。すごいなぁ、父。

面会時間はわずか15分なので、

「また来るよ」

と手を振ると、父は一生懸命私たちに手を振っていました。

「お前は今忙しいからなぁ」

と父は言うけれど、入院１ヶ月後にようやく会いに行けるなんて、これはちょっとダメだなと反省。

「会いたかった」

という父の言葉がかなり私に刺さりました。本当にごめんな、オヤジ。

その後実家に寄って、91歳の母の様子も見てきましたが、こちらは体が元気で頭が認知症。でも穏やかにコミュ力高めで過ごせるので、ケアマネさんについてもらって、デイとか行って少し介護してもらうのがいいのかな。

２か月前に義父を送ったばかりですが、実父母の現実も受け入れなきゃ行けない辛さ。面倒見てくれている弟にも感謝。今年は一体どうしたことでしょうね。毎月こういう心を震わせる事件が起きます。

戦後の混乱期、早くに両親を失い、他家に厄介になりながら育った父は、家族の作り方が超絶下手くそな人でした。家族ってもの、親子ってものを上手くこなしていけなかった父でしたが、長男はやっぱり頼りにしてたんでしょう。若かりし頃は、本当に父の期待に何一つ応えられませんでした(笑)　本当に申し訳ないですが、晩年、私が本を出したり、NHKに出たり、東京で塾経営をしたりといろいろあったので、かなり安心したようです。

病院では、最初こそ暴れていたものの、今や超従順になっているとか。人生の最期にまた他人の世話になっているという因果は、何とも切ないものがありますが、彼もそういう運命なんでしょうね。

「孝行したい時に親は無し」

と言いますから、会える時、孝行できる時に行っておかねば。忙しさにかまけて、こういうところが後回しになっていちゃいけませんね。あまりの弱々しい父に、

「これが最後になったらどうしよう？」

と思ってしまいました。まぁ、95なんだから覚悟しておけってことでしょうね。
それにしても、今年は急にいろいろあるなぁ。

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