夏前にひっくり返って足を骨折した父。
御歳95歳。

一旦病院に入ってボルトを入れる手術。面倒見ていた弟は何枚も「死ぬかもよ」って書類にサインをしたそうですが、無事回復し、退院許可まで出ました。が、流石に実家暮らしはちょっと厳しいだろうという判断で、病院経由で老健施設に入り、その後のことはまたゆっくり考えることに。

そんなこんなで１ヶ月が経ってしまい、途中母が亡くなったので大わらわ。仕事も詰まっていたので、夏休み中の面会の後はなかなか会えませんでしたが、先日ようやく午後だけ休みになったので、車を飛ばして千葉の施設まで会いに行ってきました。

思いの外元気！
妻のことも思い出して、嬉しそうに話をしていました。耳が遠いので筆談ボードで話す感じですが、頭もしっかりしてるし、車椅子でしたけど体も元気そう。病気は一切なしで、ただただ老いによる衰えがあるだけなんだそうです。すげーな、父。

息子が放蕩三昧で心配ばかりかけてきたから、老いる余裕すらなかったんでしょう（笑）かえっていい息子かも！とにかく息子が頑張って仕事をしているのは嬉しいらしいですし、ニコニコ喜んでくれました。

千葉県の公立進学校に長く勤め、定年後は渋谷教育学園幕張へお世話になった父。きっと私にも教員になって欲しかったのだろうと思いますが、まぁ反抗して好き勝手やって、しまいには塾。貧乏しながら必死だった30代を見て、がっかりしてただろうなぁと思いますが、東京へ来て、結婚もして、塾もまぁまぁになって、ちょっと本とかTVとか出たりすると、やっぱり安心したのでしょうね。

元気だったので、やっぱり言おうと決心して、母が亡くなったことを告げました。
「何で！？　何で！？」
と一番の大きな声で嘆いた父。
「もう歳だったんだよ」
と告げると、がっかりした様子ではありましたが、わかってくれたようです。
お寺も決めて、こうするよと伝えると、それがいいと喜んでくれましたし、いずれは父もそこへ。

帰りがけ。
じゃあね、また来るねと分かれる時に、

「元気でやれよ！　元気でやれよ！　元気でやれよ！」

と、大きな声で３回。
車椅子で連れていかれて私たちの姿が見えなくても言ってました。
また来るから。長生きしてくれよね、親父様。

はい。元気でやります。

あー、明日から山梨、静岡へ出張。
元気じゃなきゃ出来ないって！（笑）

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