古文は楽しい

「うけるぅ~」

今日は散々言われました。古文の時間。

古文において、「世の中」には「男女の仲」という意味があります。「男女の仲」とは? ま、そーゆーことです(笑) すると高3男女。ニヤニヤ。

ですよね?
ですよ。ええ。
そんなこと書いてあるんですか?
ええ、古文はかなりそんな話題も豊富です。
まぢですか?
まぢですよ。(笑)

驚いた様子。にたにた(笑)

しかも古本説話集における、「平中」が出てくる話と来れば、そんな「色好み」の話であることは、知っている方は知っている話。もっと、かなり変態的な(笑)話も「平中物語」などにはありますよね?

「契る」ってのは、「男女の約束をする」という意味があるけど、何でも「男女の約束をする」って訳せばいいってものじゃないよ? 言葉というのは「文脈」の中で使われるもの。文脈をつかまないでただ単語だけを積み重ねていては、英語でも国語でも出来るようにはならないんだよ。

そうも教えました。

例えば「バカ」という一言をとってみてもね、数学で0点を取って親に「バカ!」と言われる「バカ」と、思わぬ形でプロポーズなんかされて、彼氏に「バカッ!」って言うような「バカ」とじゃ、意味が全然違うでしょ? 感動的なプロポーズをしてくれた彼氏に、「能力が劣っている」「他人と比べて愚かである」という意味で「バカ」という言葉を使っていたならば、この彼女は人格的に相当問題があると…

「うけるぅ~」

ウケました。(笑)

「側に立ちて契りける…」
これを、「横に立って男女の約束をした…」と訳すとね… 何かヤバくない?

「うけるぅ~」
これもウケたようです。(笑)想像出来ちゃったようです。

文脈で意味を取る重要性は、よぉく認識してもらえたようです。

しかし、これも全ては「文法」「単語」などの基礎が仕上がった子だけが納得できる「上級」の内容。基礎が理解できていない人間が、いくらこんな話をされても、直観的に「なるほど」とも思えませんし、ウケないわけです(笑)

古文はある程度上級者になってくると、「楽し」くなってくる科目です。古文が「楽しい」と感じるようになったら、それは成長している証拠なのだと思います。

ただ、この「文脈」の大切さ、単語を拾う学習の虚しさは他の学年の生徒にも十分に認識させなければいけないことです。特に国語、英語の読解においては、「点の学習」ではなく、「線の学習」が重要。つまみ食いのような、拾い読みのような「点の学習」は伸びません。これを啓蒙するのに若干時間がかかりそうです。

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