大学進学率

今春の大学進学率について、先日注目した記事を転載。
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文部科学省の学校基本調査の速報値によると、今春の新規高卒者と浪人生を合わせた4年制大学への進学率は50.2%と初めて5割を超えた。

 2009年度の学校基本調査速報によると、4年制大学への進学率が09年春、50.2%と初めて半数を超えた。短大進学率は低下している一方で、大学・短大の合計は56.2%と7年連続上昇、過去最高を更新した。

 大学の全志願者数(実数)73万8000人のうち、入学者数は68万2000人。志願者がどれだけ大学に入学できたかを示す「収容率」は92.4%だった。全員が入学できる「全入」状態は持ち越しとなったが、志望大学にこだわらなければ9割超が大学に進学できる時代になった。

 大学進学率も20年前の1990年時点と比べるとほぼ倍増している。この背景は、少子化に加え大学全体の定員が増えたことがあげられる。一方、昨年末から不況の影響で企業側から採用の「内定取消し」が相次いだことが社会問題となったが、大学生の就職率は68.4%と6年ぶりに下がり、就職も進学もしていない人は8千人増の6万8千人、大学卒業者の12.1%(前年比1.3ポイント増)を占めた。

 かつては「大学さえ入っておけば就職は安泰」というイメージもあったが、今は大学に進学できても、それが必ずしも就職の切符とはならないという事実が浮き彫りになっている。

2009年8月7日/MONEYzine

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「今は大学に進学できても、それが必ずしも就職の切符とはならない」という部分が非常に大事で、これを単純な学生は、「ああ、苦労して大学行っても就職できないんだから、大学なんて行かない方がいい」「受験なんてやめよう」と考えます。結構こういう子達は多いもの。下位の学校の生徒ほどこういうことを言います。ですが、それは「勉強したくない」いい口実を見つけただけ。

では現実は?
「今は大学に進学できても、それが必ずしも就職の切符とはならない」とは、つまり、大学を出ていることが最低条件… これが現実のようです。


短大卒も、正直かなり厳しいです。短大の内容は以前に比べ飛躍的に良くなっていますし、学校改革を進めていたり、カリキュラムの見直しで素晴らしい内容に変わっている学校も多数ありますが、世間的評価は残念ながら変わらず。このご時世、「何ゆえ短大?」というのが大方の反応でしょう。

高卒では出来る職種が半減します。世の中にある求人の半分程度しか自分に応募資格が無いと考えると、面白い仕事、生涯をかけて行う仕事にめぐり合う確率は少ないのかなぁという印象です。

昨日も生徒と話しましたが、私達が大学を受けた昭和62年は大学志願者数102万4,680人。代々木ゼミナールの浪人生だけで18万人という時代でした。代ゼミの、しかも浪人生だけですから、他の予備校の現役生まで含めたら…という「マス」の時代。

それが、昨年の大学入試センター試験の受験者数は54万人。昔の共通一次と違って今受験生のほとんどが受験するセンター試験。これがほぼ一般受験大学志願者数と思ってもいいくらいです。かなりの開きがありますし、大学の数も定員は増えているわけで、実に入りやすくなっています。ある意味では我々の時代の1/3程度の努力で上位大学の学歴を手に入れることが出来るとも言えます。

それにはまず、真摯に努力すること。
今の大学受験はマジメに努力した人だけが報われる時代です。まぐれや採点ミスや運ではありません。人数が少ないだけに、そういうラッキーはあまりありません。実力どおりの結果になります。それだけに、頑張って欲しいと心から思います。

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