浮気と不倫!? という話を書きましたが、同じことは塾通いにも言えると思います。
コロコロと塾を変える子も成長はありません。もちろん「塾替え」はあり得ることですし、塾替えをして桜学舎に来ていただいているお子さんも多く居ます。傾向として、他所をやめて桜学舎に来た子はやめませんから、それは桜学舎の特長なのかもしれませんが、私が言いたいのは「一度行った塾を辞めてはいけない」ということではありません。もちろんよりよい学習環境のために、塾を変えることもあるでしょう。
しかし、コロコロと塾を渡り歩いては、その塾がしようとしていることは伝わりませんし、その塾の良さも分かりません。もっとも、「学習塾」「予備校」色が強い塾は、単に「成績上昇請負」「合格請負」になっていますので、「その塾がやりたいこと」「指導の方針」などというものはないのかもしれませんが、我々のような所謂「私塾」には、ハッキリとした指導方針と、意図があります。ドーピング効果を狙うのではなく、根本治療を行いたいとか、なるべく自然治癒を促したいとか… ただ「成績が悪いから上げる」ではその子のためにならないことは多々あります。
ウチにもなかなか成績が上がらない子がいます。
全員が成績アップしているわけではありません。
しかし、それは予想外のことではなく、あくまで「想定の範囲内」でのこと。上がらないだろうなと思って上がっていないのですから、こちらも承知しています。
「月謝を払っているんだから成績上げろ」
とおっしゃる方は、正直、お引取り頂いています。成績が上がらない原因は、一人一人違います。20年以上この仕事をしていますから、今すぐ点数を取らせてくれと言われれば、とりあえず上げることは可能です。しかし、それは絶対にしません。なぜなら、根本治療ではないからです。
目先のテストのため、とりあえずの苦難から逃れるため、この場から逃げるため、親や先生の目を誤魔化すため、面倒なことをすり抜けるため、そんな目的で勉強している子が、いくら勉強しても、いくら塾に通っても成績が伸びない子なのです。「二度と間違えないようにしよう」という意志だとか、「どういう基準で正答を判別しているのだろう?」という疑問を持っていない子は、いつまでもやらされているだけなので、どこをどう変えようとも成績など上がるわけがありません。
しかし、我々も最初からそれを言ったりはしません。信頼関係や人間関係が出来ていないうちから、「キミはこういう人でしょ?」「キミのこういうところが間違っている」などと言ったところで、ハッキリ言って聞く耳を持たないでしょう。また、せっかく頑張ろうと思って塾に来ているのに、とりあえずのやる気をそいでしまうことになりますし、本人の力を最初から信じていないことになります。ですから、最初は泳がせます。
しかし、結果が出ないことが多いのです。そこで、「確かに頑張っているのは分かったけど、どこがいけなかったと自分では思う?」と問いかけます。子供たちは、「頑張りが足りなかった」「もっと時間をかければ」「準備が間に合わなかった」「真剣さが足りなかった…」と、とりあえずお母さんが満足するような回答をします。
「それは違うな…」
そこから「指導」が始まるのです。
夏から人間関係を築いてきた子は、今ようやく自覚を持って勉強してくれるように少し変わりましたし、出来るようになりたいという意志も感じられますし、私達を信用してくれているのも感じます。
ところが、少し通って、成績が上がらないからといってすぐまた他の塾へ行くと、結局本当の解決を何もしないまま渡り歩くことになります。それは「違う」のだと思います。
塾も様々ですから、いい塾もあれば、本当に我が子にきちんと向き合ってくれているか分からないような塾もあります。それは塾長と話せば分かるでしょうし、先生がどれだけ生徒と話をしているかで分かります。会話量が少ない塾、事務的な塾はちょっと…と思いますが、まぁそれも人それぞれですからね。あまり深入りして欲しくない方もいらっしゃるでしょうし。残念ながらそういう方には、桜学舎は合わないでしょうね(笑)
ただ、いい塾にめぐり合ったり、ここを信じて頑張ってみようと思ったら、それは「心中」するつもりでドップリ浸からなければいけません。もちろん、「塾漬け」になるという意味ではなくて。
塾の浮気も、不倫も、実際のものと同様に、あまり誉められたことではないのだなぁ…と感じました。(でも、本気や離婚はあり得るということですね(笑))
なかなか不謹慎な喩えでスミマセン…
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