本当に小さな頃です。幕張に引っ越す前ですから、5歳前ですね。実籾というところの教職員住宅にいました。所謂団地です。全部千葉の教職員の家庭です。
同じ棟のちえちゃんの家によく遊びに行っていたそうですが、ちえちゃんのお父さんはお酒が大好き。いつも帰宅したら一杯やるので、常に1~2品無いといけない家でした。その日はたまたま蕗の煮物がおつまみ。
「食べてみるかい?」
と言われて食べたのが最初。ものすごく美味しく感じたんでしょうね。家に帰り、ちえちゃん家で食べたのが食べたいと母にねだったそうです。「緑で、穴が開いてて、長いの」と一生懸命説明するのですが、「蕗」という名前は出てこなかったそうで、困り果てた母はちえちゃんの家まで聞きに行ったとか。ああ、蕗ね!と。
その後、無事蕗を買ってもらい、煮物を食べてご満悦だったとか。以来、蕗は何となく好きですね。嬉しくなります。今回贈り物の中に蕗が入っていたので、私はメインの空豆や竹の子よりも、「蕗だ!」と喜んでしまいました。空豆はそのまま保存、筍は冷蔵庫行きで、すぐに蕗の調理に取り掛かります。
蕗って、下ごしらえが面倒なのですね。
塩で板ずりして、下茹でして、皮をむいて、煮る。
でも、適当に味付けしたのですが、上手くいきました。だんだん分量を
口に入れて、幸せになりました。春の香り。もう1回分あ
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