宮本武蔵

キムタク主演の宮本武蔵。
ご覧になりました?
私は迷いながらも見ちゃったのですが、やっぱ気に入らなかったなぁ…と。

何がかというと、言葉です。

例えば、武蔵が、柳生石舟斎の家に厄介になっているお通に、

 「こちらに住んでるんですか?」
と聞いてしまうわけです。

せめて、
「こちらに住んでいるのですか?」
「こちらに住んでおられるのか?」

くらいにおさめてほしいわけです。
時代劇なんだから、現代語表現を感じさせない台詞で行って欲しい。後者が完全に正しい表現ではないにせよ、前者のような「撥音便」はないでしょ…と思ってしまいます。これでは現代劇。宮本武蔵としては全然見られなくて、やっぱキムタクでしかない…(笑) 撥音便がとっても気になる台本です。

お通が、
「幸せです」
って、ねー。これも、国語表現的にはアウト。
「幸せでございます」
「幸せにございます」
程度におさめてほしい。

江戸時代に、「仕事終了!」って言わないだろなー。
「終了」という単語がそもそも使われていたかが疑問。いや、使われている事実があるのなら仕方ないけど、どうも違和感はありますなー。

巌流島のあたりもかなりやっつけだったし、そもそもあの決闘の設定が原作と全然違う。
いろいろとドラマを見て来た中で、かなり、かなり、やっつけのドラマだったなーと感じました。宮本武蔵、好きだったからこその違和感。まー、ドラマの文句言ってる時点で私も相当暇人なんですがね…(笑)


でも見ちゃった(笑)
これをきっかけに、子ども達が宮本武蔵を読んだり、興味を持ったりしてくれたら嬉しいですね。

また、「尺」の関係はあるにしても「随分端折ったなぁ…」というストーリー展開。
オイオイ、それ、すっ飛ばしちゃうのか?
オイオイ、もう吊り下げられちゃうのか?なんて(笑)

とか言いながら見ちゃうんですね。やっぱあの物語は何べん見ても面白い。
「このシーン有名」「このエピソード知ってる」って、今の子は全然反応出来ないんだろうなぁ…

つまんないと言いながら明日も見る予感。
 真木よう子は顔ちゃいちーだなー。お人形さんみたい。でも通じゃないな…
又八のユースケは結構いける。
 小次郎の沢村一樹も結構いい。

でも、オレは北大路欣也だなー。上川隆也も悪くなかった。
お通は古手川祐子。もしくはその後の鶴田真由。
 役所広司の武蔵で、又八が奥田瑛二ってのも良かったんだけどな… あれは大河か…

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