勉強は楽器の練習に似ている

勉強は楽器の練習に似ていると思います。

楽器をやったことがある人は分かると思うのです。
たとえば、ピアノ。
たとえば、ギター。
たとえば、バイオリン。

最初は全く指が動きませんし、何度やっても上手に弾き通すことなど出来ません。
でも、楽器練習のやり方は、「ゆっくり分解して、一つ一つ音を取る」ということ。出来なければ、ゆっくり、パートごとに練習をして、繰り返していくのですね。その後、少しずつ慣らしながらスピードを上げてくる。

でも何度も同じところでつっかえるのです。それをまた繰り返し練習する。毎日少しずつ繰り返す。でもまたまた同じところでつっかえる。

ところがある時、ふとした瞬間に出来るようになる。
それが身に着くと、もう二度と間違えない。
しばらく放置するとまた指が動かなくなる。
これが楽器の練習というものです。私もヘタクソながらギター弾きですから、こんなことを毎度のように経験しています。

勉強も全く同じです。
恐らくスポーツも似ているのでしょう。

最初は全く覚えられなかったり学習が進まなかったり、何度やっても頭に入ってこなかったりします。そこで、楽器練習ち同じように、「パートごとに分解して、一つ一つ練習する」のです。さらに出来なければ、ゆっくり、パートごとに解釈したり丁寧に解いたりして、一つ一つを解き明かします。その後、少しずつ慣らしながら解答スピードを上げる練習をします。

楽器練習やスポーツの「成長の仕方」を学習にもあてはめれば、どうやって学力が成長していくかが理解できるのです。ものごとは、10やったら10だけ成長すると思う人が多いのですが、実際は楽器やスポーツをやってみれば、そうではないことなどすぐに分かります。人間の成長とはそういうものだということが分かる人は、毎日少しずつ積み重ねたトレーニングをするのですが、ロクに努力を重ねた経験がない人ほど、「やっても成績が上がらない」「塾に通っても成績が上がらなかった」などと言い出すわけです。

素振りの仕方が分かったら、甲子園に出られるのですか?
音符を拾えたら、一流ミュージシャンになれるのですか?
この問いが「NO」であることが分かれば、学習についてもどうすればいいのかが分かると思うのですが、こんなありえないことを、学習についてだけは「出来るはずだ」と思ってしまうところが、何だか変な話です。

普通の人間の力など、その程度のものなのです。
それこそが正しい「人間理解」であって、人のことを「理解してあげる」ことなのだと思います。

確かに出来ないよね… でも、頑張ろう!
出来ないのが普通だよ。でも、メゲないで努力していこう!
これが指導者としての最低限の資質だと桜学舎では考えています。
「君はスーパースターだ」
なんて持ち上げちゃ、真の成長力を削ぐことになります。

そういう意味で、お子さんには是非楽器を学ばせてください。
様々な「悟り」を開ける、いい「教育」になるはずです。

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