都立高校・一部の学校でマークシート方式を試験導入

採点ミス問題が大きく取り上げられた都立高校入試ですが、これに対するアンサーとして、28年度入試からマークシート方式が導入されることになりました。

恐らく、マークシートの解答用紙と記述の解答用紙の2枚が配られる「私大型」の問題形式になって行くのだと思われます。正式発表はまだですが、今後徐々に明らかになって行くと思われます。

常日頃思いますが、私はあのマークシート方式は反対です。学力の根幹というか、既にあるいくつかの選択肢の中から正解を選ぶという学習が「正しい学習」ではないだろうと思うのと、既存の答えを選ぶ「選球眼」だけを鍛えることで「勉強した」と思われるのもどうなのかな?という疑問を持っているからです。

そもそも、これからの学力は詰め込み式教育ではなく、「思考力」「活用力」を養い、論理的に考えることが出来て、議論が出来るような学生を育てて行く方向性じゃなかったのかとツッコミたいところですが、にわかに「採点ミス」という問題が浮上し、結局「機械で答え合わせをすれば間違いは少ないだろう」的な安全策に逃避した… と結論づけたくなります。この国の教育のコンセプトや方向性というのは、このようなことでコロコロと変わって行ってしまうのだなぁ…と、ちょっとガッカリ。まぁ、諸事情は理解出来るので、致し方ないのだろうとも理解はしていますが…

で、「今の2年生から実施なのね…」と思っていたら、何と、27年度入試では、全体の10%にあたる20校前後でマークシート方式を試験導入し、検証するとのこと。前倒し実施が20校ほどあるんだそうです。こりゃマークシートの練習もしなければならなくなりました… もっとも、問題は同じでしょうから、特別な対策をするというよりも、マークシートに慣れることと、2枚の解答用紙があることに注意をすることですね。

一部の教材屋さんや出版者さんの予想では、来春の実施では自校作成校は含まれないのではないか…とは言っていますが、果たしてそれはどうなのか。来週あたりの都の発表を待ちたいと思います。

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2014/pr140911a/besshi2.pdf

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