「演習」という授業

桜学舎の中学受験コースには、「演習」という不思議な科目の授業があります。

中学受験コースの6年生は、算数80分×2、国語×1、理科×1、社会×1、そして「演習」×1。週6コマ体制です。

演習という時間には何をするのかと言うと、要は塾長のフリー授業タイムを1コマ頂いているということなんです。6年生だけのゼミ授業ですが、年の前半には比較的「総合学習」に近いような、好奇心を引き出したり、勉強することが面白いと思ったり、何事も勉強なんだ…と思わせるような、そんな授業を毎回行います。ですから、完全に科目もバラバラ。宿題も無し、毎回何をやるかも分からないビックリ箱授業。「せんせー、今日何やるの?」と毎年、毎回、聞かれます(笑)


今年は、前期は算数パズルや、毎度おなじみの地形図を土地利用ごとに色分け(合宿地の地図を使います)、再話(お話を読み聞かせして、ストーリーをまとめさせる作文授業)、鉄道地図を読ませたり、論理性作文、フィボナッチ数列のしくみ、昆虫研究などなど。後期も工作用紙でいろいろな立体図形を作らせたり、植物図鑑作りをしたり、ニュース作文を書かせたり。合間にもちろん入試問題演習があったりしますが。基本的には「おもしろい」と思えるようなものをネタにして授業を行っています。


今日、「来週で演習の授業は終わりです」と言うと、

「えー!」
「やだー!」
「受験終わっても、演習だけはやろうよー」

なんて声が。まぁ、これだけあれこれと何でも屋的にやれるのは経験がものを言っているのだと思いますので、面白いと思ってもらえてることはとてもありがたいことですが、これをシステム化して広く実施していくなどというのは難しいんだろうなぁと思います。結局職人なんですね、私は。


毎年のことですが、何となく心にジンと来る年度終わりです。1年間、授業でのお付き合い、ありがとうね。あとは受験、頑張ってな。

あとちょっと、頑張ろうね。

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