JRの駅で、こんなポスターを見つけました。
乗り放題か! 青春18きっぷと同じだなぁ… これを使ってどこかへ行きたいものです。でも、もう私の年齢くらいになると、新幹線や飛行機で途中を「ワープ」しないと無理ですね…
若い若い、ウチの生徒達には、「青春18きっぷ使って旅に出ろ」とよく言っています。そのせいで、急に私が話していた「天橋立」に向かって親に無断で旅立った生徒とかもいて(笑)、「先生のせいですよ!」って保護者に怒られたこともありましたっけ。誰も無断で行けとか言ってないんだけどなぁ(笑)
私も小さい頃から旅に出ていました。友達同士で出かけることが許されたのは何と!小学校5年生!
幼い頃から鉄道好きの私。小中の友人も結構好きな友人が多くて、団体で出かけることもありました。
最初に出かけたのは、「関東鉄道常総線」
つい最近、鬼怒川の決壊で大変なことになったあそこです。水海道とか、石下、下妻などを乗り歩きました。当時は古い古い、魅力的なディーゼルカーの宝庫だった常総線。非日常へ出かけたい思いと、出不精だった父に見切りをつけて(笑)、自分で行動を始めたというのがきっかけです。
ただ、母は私に条件を突き付けました。それは、
1)数人で行動すること(一人旅はダメ)
2)旅程表を提出(時刻表を見て旅程表を作れ)
3)必ず連絡を入れろ
これでした。
なるほどなぁと、幼いながらも納得した記憶があり、全て完璧な旅程を立てて提出、無事出発できました。もちろん旅先ではハプニングはあるものの、一人ではないので解決も早い。日帰りの旅でしたが、まさに「冒険」に近い旅行でした。
これが実績となり、以来、千葉に住んでいた私は、木更津の「久留里線」、「小湊鉄道線」、「木原線(現いすみ鉄道)」、「銚子電鉄」、「八高線」、「五日市線」、「足尾線(現わたらせ渓谷鐵道)」、「真岡線(現真岡鉄道)」、「烏山線」、「上信電鉄」、「上毛電気鉄道」などなど関東一円の鉄道に乗りに出かけました。もちろん友人と。旅程表提出して。
さらにその後、中学卒業時に友人4人と東北周遊旅行に。高校の制服を作った晩に夜行列車で青森に向けて出発し、津軽や絶景で有名な五能線、当時たくさんあったミニ私鉄(弘南鉄道や十和田観光電鉄・南部縦貫鉄道・津軽鉄道・岩手開発鉄道・同和鉱業小坂鉄道などを駆け足で巡り、東北のJR(当時は国鉄)もかなり乗り回りました。
高1の夏は山陽・山陰旅行と長野・飯山線、高1春休みには北海道1週間、高2の夏休みは四国一周に。この時は一人旅もして、念願の軽便鉄道・下津井電鉄(現在は廃止)にも乗り、帰路もそのまま帰らず、和歌山・紀勢本線経由で(笑)
その後、大学入学後ももちろんかなり出かけました。この辺りから友人の車に乗っていくことが多かったかな… なぜか九州にだけは縁がなくて、なかなか行けませんでしたが、その他はまぁよく回りました。
実績を積まなくては何事もダメだというのが母の理屈。いきなり遠出ではなく、近場から少しずつ練習していくことが大切なんだと。今考えると、小学校5年生の子に、本当によく行かせたなと思います。それだけ我が子を信用してくれたいのだろうと思うと、感謝もします。
学生の頃は「時間はあるけどお金がない」のですね。ですから、「青春18きっぷ」や「周遊券」で各駅停車をつかってのんびり旅行もできました。新幹線利用もなし。そんなお金はありませんから(笑)でも、有り余る時間。明日も明後日もお休みという至福の時間。これが学生時代です。
大人になると「お金はあるけど時間がない」という状態になります。だからこそ、若いころにお金がなくてもいろいろな場所を旅しておく必要はあるのだろうなぁと思います。今更ながら、「行っておけばよかったな」「もう行く時間はないかな?」と思う場所もあります。
夏休み中に九州旅行へ行ってきたスタッフ。友人や途中一人になったりして2週間以上回ってきたそうです。私たちもシルバーウィークは長崎へ行く予定を立てていますが、それでも市内が限界。せっかく長崎へ行くのだから、島原も行きたいし、平戸も、ハウステンボスも、佐世保も、さらにお隣まで足を伸ばして伊万里・有田。有明のあたりも見て回りたいし、そもそも市内を数日で見て回れるのかという問題も。「そんなには無理だな」「全部は見られないな」そう、もう若くないんですね(笑)私たちのそういう話の影響を受けて、国内でも海外でも思い切って旅に出るスタッフは多いものですが、それなりに影響を受けてくれているのかと嬉しい限りですが、本当に今のうちだと言いたくなるのです。
そういう意味では、小さいころから外へ出してくれた母には感謝です。
子どもを無闇に出さないのも良くないでしょう。可愛い子には旅をさせよという通り、旅先では黙っていても誰も助けてくれないので、「マネージメント能力」が付きます。自分でなんとかする力です。英語でも、「manage to~」は「何とか~する」という意味ですからね。そして想定外の事態が起こりますので、そういう対処力も付きますね。
子どもは、「適切に管理」しながら、「自分で行動できるように育てる」ことも大切でしょう。
まずは近場から旅をさせるという練習をしてみてはいかがでしょうか。
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