と、4月最終日にウチのスタッフが。へぇ。
「カエルの楽園、まだ読んでないんっすよ」
と来たので、ははぁ、先日レビューを書いた塾の通信に影響されたな…と思いました。
私は、一つの作品として、残念ながらアレはダメだと思っています。内容や思想的なもの、百田氏が何を批判したくて書いたのかは分かってますが、批判本なのか寓話なのか、それがとても中途半端で作品として浅いとレビューしました。寓話なら、寓話に徹するべき。途中で「こいつがマスコミね」「こいつがアメリカね」と簡単に悟れてしまいますし、何より「結局オーウェルの動物農場と基本構造が変わらない」というところに結構なガッカリ感が強かったのです。ファンの方はごめんなさい。内容については云々言いませんが、文学作品としてね、そう思うわけです。
なので、
「そんなのより、Animal Farm読みなよ」
と言うと、
「え?何ですかそれ?」
隣にいた、結構ものを知ってるはずの大学生も、
「ジョージ・オーウェルですか?」
と、知らないなぁって顔。
「1984は?」
「さて?」
ってな反応。
「原書もペーパーバックであるはずだから読んでみなよ」
と勧めると、探してみますって。
そうかぁ、オーウェルも動物農場も知らんかぁ。そういう世代かぁ。ロシア革命の批判だってこと、首謀者が豚ってのもキツイ批判だって知らんかぁ。
何だか、私も引っ張り出してきて、もう一度読んでしまいました。すると、結構いろいろ思い当たることがたくさんあって怖い怖い。オーウェルはやっぱりスゴイ作家です。色褪せない。そして現代にもなお問題提起を続ける作品だなぁと改めて思いました。
是非、若者、大学生に読んでほしいなぁ。
翻訳は
でも読めます。
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