女房

先日の「東大美女図鑑」として活動している女の子が飛行機で同席してくれるというHISの企画が批判されて中止に追い込まれましたね。何でもかんでも批判されて中止だなんて、面倒臭い世の中になったものです。

世間の人はもう少し「放っておく」ということを覚えたほうがよさそうですね。気に入らないかもしれないけれど、もう少し放っておいたらどうでしょう? 恐らく批判した人たちはその企画に応募はしなかった人でしょう? 1μも関係ないですよね(笑) 自分に一切関係ないようなことに労力を割けるというのは、ある意味とっても恵まれているし、ある意味暇なんですね。毎日の仕事と日々生きるので精一杯の我々にとっては全く別世界。私なんてHISがどんな企画やろうとも気にもなりません(笑)というか気にしている時間もないのです。HISに文句を言う時間があったら、自塾・自社の利益になることをやらねばなりません。

さて、その東大美女図鑑の件から、以前から気になっていたこと、古文の授業ネタで言っていたことをひとつ。
 
「妻」のことを「女房」と呼ぶことに関して、「女性蔑視」と声高に騒ぐ人がいないのは不思議だねと、古文の授業で以前からよく話していました。

そもそも「女房」とは、wikiによると、

「もっぱら主人の身辺に直接関わる雑務を果たす身分の高い使用人であり、場合によっては乳母、幼児や女子の主人に対する家庭教師、男子の主人に対する内々の秘書などの役割を果たした。主人が男性の場合には主人の妾(召人)となったり、女性の場合には主人の元に通う男と関係を持つことが多く、結婚などによって退職するのが一般的であった」

とあります。古文単語・古今異義語として、まぁ、ざっくりまとめれば「主人の身の回りのお世話をする召使の女」ということですよね。これが転じて後の世に妻を指すようになったと。そういうことです。
 
これって、妻を夫の身の回りのお世話をする「召使の女」と位置付ける、男性目線の典型じゃないでしょうかね。でも、なかなかこれ、「女性蔑視だ」「差別だ」と騒がれないですよね。フェミニストと呼ばれる女性の人権活動家も全然問題視しない。不思議だなぁと思います。身の回りのお世話をする召使ですよ?(笑)まぁそれなりの地位を担保されていたとはいえ、ねぇ?
 
「ならお前が訴えろよ」って言われても、いや訴えませんよ? 不思議だなぁって思うだけで(笑)そう、東大美女図鑑のように私には1μも関係ないのでね、放っておきます。でも、不思議ですよね。

つまり、いろんなことをいろんなところで訴えている人がいるんですけど、だいたい自分の都合のいいことだけを取り上げて、切り取って、問題だ問題だって騒いでるだけなんだなぁと思った次第です。今や新聞だろうとテレビだろうと雑誌だろうと、もちろんインターネットだって、都合のいいパッチワークで記事を作って世論を誘導する場合だってあります。裏取り出来てない記事なんてワンサカあります。読む側、情報を受け取る側の「リテラシー」が相当求められているなぁと感じます。ですから、授業の中で、常に私はそういうスタンスで情報を受け取れと生徒に指導しています。「情報を盲信するなよ」と。
 
まぁ、私の古文の授業の中でこの「女房」の話をすると、「なるほどぉ」と唸ってくれる子が時々いるので、それだけが救いです。

ちなみに私は妻のことを「女房」とは絶対に言いません。
「うちの女房です」
なんて言ったことがありません。
ほぼ「妻」と言います。
理由は上記の通りです(笑)

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