先週、春の桜学舎フェスタが終わりました。
新年度の説明会と、入試報告会(途中まで)となりましたが、おかげさまで少し合格も増えて、カッコがつく形になりました。皆さんよく頑張りました。あとは都立高校の発表待ちと、いつくか大学の発表待ち、そしてなぜか公立大学後期入試を受験している子がいますので(笑)、その結果も出てくるでしょうが、ほぼ結果は落ち着きつつあるというところです。フェスタの名残で、花見が終わるまで教室にも桜のお飾りが残っています。女性のスタッフが作ってくれたもので、何だか「やっぱり女子は違うなぁ…」と感心します。こういう面は、オッさんではなかなか出せませんものねぇ。
さて、入試が落ち着いてくるということは、イコール受験生が次の学年にシフトしていくということでもあります。土曜日はオープンゼミ。中学生たちが試験勉強のために集まっていました。頑張ってねという話をしたのですが、その際に少し、内申点の話もしました。要は「勉強だけよければいい」「成績さえ取れていればいい」という話ではないようだということをもう一度確認。授業中の態度や興味関心、提出物がきちんと期日までに出されているか、抜けは無いか等々。
また、3年生になると、90点以上が5、80点以上が4、70点以上が3…という基準があるんだという学校もあるよと。学習点と平常点と両方きちんと取れていて、「観点別評価」のABCで評定がつくのだよと、もう一度生徒に伝達をしました。その何点以上はいくつみたいな基準は、知り合いの先生方にちょっと聞いてみると、「そんなの聞いたことがない」という先生と「そういう説明を受けたことがある」という先生がいて、どうもよく分かりません。ただ、90点以上の得点を取っても、うっかり提出課題のページを数ページ間違えてしまって、それを減点されて4になったとか、そういう話はありますし、以前書いたように微塵も内申点が上がらなかったり、毎回90点以上を叩き出してくるし落ち度もないのに3しかつかない事例もあったので、正直よく分からないというのが結論(笑)
まぁ、内申点は学校の守備範囲なので、どうにもこうにも我々がいじれない領域ですので対策しようもないんですが、最近はその「内申点」が高校入試に大きく作用してくるので、我々も気をつけなければならなくなりました。
私立高校だと、推薦入試はもちろんのこと、一般入試でもほとんど内申点によって「出願基準」があります。一般入試はフリーで受験するのは自由ですが、併願優遇のような「合格予約」をもらっているような子がいますので、その子達に割って入って合格するには内申点が足りないと相当苦労する結果になります。都立は純粋に当日の点数に内申点が加点されますしね。
一応、観点別評価の合計が評定に反映されているということのようですが、一応統計学などを勉強した人間から言わせると、そもそもその評価にかなり主観が紛れ込んでいるような気がするんですね。果たしてデータと呼べるものなのだろうか?と。人の評価は、あまり主観や感覚でやらずにあくまで公平なデータで評価し、データでは測れない部分を人間の手で評価を加えるという「ポジティブ」な評価法にすべきだと私は思っています。しかし、なんとなく今いくつかの話を総合して考えると、減点法でしかないのかな?と感じます。いくらテストで頑張って良い点数を取っても、他が悪いと減点!みたいな。それだとやる気はなくなりますよねぇ。少なくとも私はやる気がなくなるタイプですね(笑)
まぁ、文句を言っても仕方がないので、そういうものだという理解をしておいたほうがいいですよと、あらかじめ知識をもっておくことは大切だと思います。
ちなみに、東京都が発表している評定の一覧がこちら。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2016/03/DATA/60q3o200.pdf
全部発表されているんですね。中学校名を出さないところがお役所だなぁと思いますが(笑)
台東区の中学校7校を見ても、随分とばらつきが見えます。1を全く付けない学校もあれば、3が50%を超えている学校もありますね。
「総じて1と2は全体の2割だ」と報告会の中で私が言ったのは、ほぼ間違ってないのがお分かりいただけると思います。ですから、「3」は決して「真ん中」ではなく、ほぼ「一番下」です。
ただ、ちょっとお考えいただきたいのは、私立の出願基準で、「5科目15(オール3)」で出せる学校はほぼ無いと思っていただいて間違いありません。この近辺では最低でも17、ちょっとすると19だ20だと言われます。だからやっぱり「4」は欲しいところ。でも、厳しい学校も多いですよねぇ。
競争は「ルールが明確」でなければいけませんし、「ルールが分からない」人が多い時点で「不公正」であることは間違いありません。都立高校の入試も随分と記述式と記号式を分けて、マークシート方式に変更されました。改革が進みつつあるのは確かです。是非この内申のルールも、学校独自のローカルルールなどにならないよう、都をあげて「誰でも分かるオープンルール」に変えていって欲しいなぁと願っています。
今の中学生には、とりあえずできることをやらせる、分かっていることは知らせる、そのくらいしか出来ませんが、いい結果を出せるよう頑張って欲しいと思います。
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