省エネの生き方はやめたほうがいい

最近。
といっても、私にとっての「最近」なんでしょうね。
アテネの昔から、「今の若いもんは」と言われていたと言いますから、結局こう言うことを言い出したら「オッサン」であるだけなんでしょうが(笑)

わかった上で、「最近」(笑)
なるべく疲れないように生きようとする子が目立つなぁと感じます。で、そこに少し義務が発生すると、頭が痛くなったり、お腹が痛くなったり、いろんなことが起きます。生きて行く上ではどんな場面でも多少やらねばならないことがあるのですから、ガッとエネルギーを集中させて終わらせてしまい、片付いたら自分の時間、そういう生き方やタスクの片付け方を身につけるべきなのですが、どうもなるべくなら逃げられるものは逃げたい、やらないで済むものはやりたくない、知らなくていいものは知りたくない(笑)という子が増えたというのが「肌感覚」

環境が揃えば揃うほど、子どもは学びから遠ざかるという皮肉。
勉強なんて、ある程度不便だからやるのかな?とか思う時もあります。

子ども達には、
「省エネの生き方はやめたほうがいい」
ということを最近強く言うようにしています。

「多動力」
という本が出ていますが(まだ読んでません!)、 かの有名な(笑)ホリエモンさんの本。ザックリ内容は見渡しましたが、言ってることはわかります。好きなことを徹底的に手を出してやりまくる。「多動」の力を持っていないとこれからは能動的に、楽しく生きることができないという話。その通りだと私も思います。どうも今の子は、自分がやりたいこと、好きなことに蓋をしてしまいます。だからこそ、その裏返しで「省エネ」に向かうのではないかと。

例えば、本当はアニメの声優になりたい子(かつて何人もいました)
やりゃいいじゃないか、チャレンジしろと言うのですが、
「いや、それは無理」
「どうせ出来ない。夢は夢。」
「親が絶対反対する」 
というのです。動きもしない。どこか、「夢は思い続けていると叶う」という言葉を曲解しているような気がします。で、本人はYoutubeでお気に入りのアニメを見る時間を確保する、くらいのところに落ち着くわけです。その時間を取りたいがためにとっとと勉強を終えればまだいいのですが、不完全燃焼なものだから、結局勉強もなるべくならやりたくない。だらだらと時間だけが経って行くわけです。

桜学舎には、勉強も頑張りつつ、習い事もガッツリやってる子がけっこういます。いろんな活動を独自でやっている子も多く、スポーツから芸能活動から囲碁将棋・競技かるた、とにかくいろんなことをやっています。その子達はみんな成績もいいです。頑張っているからでしょうね。

人より時間が少ない自覚があるので、時間を有効に使おうとしたり、集中したりするのでしょう。また、そういうエクストラの活動をしているから勉強ができないと言われないように頑張っているのだと思います。

むしろ、「部活を辞めた」子が、成績を下げてくる傾向が強いです。部活に費やしていた時間を全て学習に充てられるのですから、さぞかし勉強ができるだろうと思いきや、そうでもないという実態があります。生きている時間の充実度合いが大事なのだなぁと思います。

「省エネ」で生きる方がとても効率が悪いと思います。
「全力」とは言わないまでも、もっと自分のやりたいこと、興味のあることに思い切って取り組んでいき、その夢の実現のために学習するという生き方をしてほしいと思います。

やりたいことに邁進して、突き進むと、必ずどこかで「勉強」が必要になります。それを体感的に知っているから、やりたいことを一生懸命やっている子は勉強を嫌がる傾向にはありません。

省エネで生きる方がかえって効率が悪い。
若い子(講師も含めて)たちには覚えておいて欲しいと思います。 

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