【成城学園中学校】
【和洋九段女子中学校】
https://www.wayokudan.ed.jp/contents/wp-content/uploads/2022/05/8d51e343400835f7139b06bf479c1d97.pdf
【聖学院中学校】
https://www.seigakuin.ed.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/03/20220307-622552935e320.pdf
近年、著作権の問題をクリアできずに、国語の問題を公開していない学校が増えてきましたが、こうして頑張って公開してくださっている学校もあります。
さて。
お父様、お母様。是非この入試問題、見てみて下さい。そして、解いてみて下さい。そして、そして、分かっていただきたいのです。
その学校がお子さんに求める精神年齢・精神性はこれです。
この文章を理解し、設問に的確に答えられる子を、その中学校は求めているのです。入試問題はその学校からのメッセージであり、ラブレターでもあります。受験生は、入試問題を通じて学校のメッセージを受け取り、その問いに答えられる子を求めているのです。そのための入試問題です。
問題を見てみれば分かります。結構な「大人」を求められています。
「うちの子は子どもっぽくて…」
「精神年齢が幼くて困ります…」
というお声は本当によく聞きますが、そんなことを言っている場合ではないのです。
この求められている精神年齢に、子どもを仕上げていかねばならないのです。そのためには、「子どもだから」などとナメてかかっていたこと、容赦していたようなことを考え直さねばなりません。それが読めて、理解出来て、答えられる子に鍛えないといかんということですね。
小学生の国語なんて、そんなに勉強しなくても出来るだろうなんて思っていたら大間違い。是非、親御さんも解いてみて、「これを小学生が解くのか…」と感じて頂けたら、どう勉強させるべきかが分かって来るかと思います。
一つのカギは、「読書ではない」「国語でもない」勉強の大切さです。
ことばから様々な情報を読み取り、また様々な感情を感じて、想像し、察して理解していく能力が重要です。ですから、特に3年生や4年生あたりから国語の問題集を買ってきてやらせたり、ひたすら読書をさせたりしても、さほど効果があるものではないでしょう。それよりも、言葉を使って物事を考えたり、表現したり、また知的好奇心を高めたり、幅広い知識欲を刺激するような知的活動が、最終的に高い精神性を養うことになるでしょう。
単なる「国語力」などというものではないのだと思います。
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