ちょっと待った、ちょっと待った!

Twitterにも書いたのですが、大事な話なので、こっちにまとめて書きます。

ちょっと待て、と。
桜学舎の中学生よ。

桜学舎だけで勉強を何とかしようとしてるのは大間違いだぞ? 

そうTwitterに書きました。どうも、学校の授業はほとんど聞かず、分からないけども課題だけは出さないといけないから必死でやって出す。もう一度桜学舎で教えて貰えばいいや… それほど「桜学舎依存体質」が強すぎる子がいます。

待て、待て、待て!
週2時間の塾の授業だけで、全てをまかなえて、勉強が魔法のように出来るようになるわけないだろ? 学校の授業をある程度聞いた上での塾の授業ですし、分からない部分を補強するために来ているんだから、ベースは学校の授業。学校の授業聞かないんだったら、悪いけど1日4時間、週5来い!!月謝10万円で良しとするぞ!(笑)

塾としては、

①学校の授業を聞かせる指導

をするか、はたまた、

②学校で聞いてなくても何とかするシステム

にするかはホントに考え物。単純に商売と考え、お金儲けのことを考えれば②。ただし、それが子どものためになるのかが引っ掛かります。本来学校で勉強すればいいものを無視して、お金をかけて塾で勉強するなんて本末転倒。その後のことを考えても、あまり良い選択とは言えません。

しかし、何であんなに授業聞かないんだ、公立中生?
特に英語はチンプンカンプンだとはよく聞く話だけど、やっぱりあの教科書改訂で完全におかしくなりましたね。

小学校では600後の英単語を学び終えて中学に来ることになっていますが、実際は全く学びきれていません。いや、切れているどころか、ほぼ入っていません。その状態で中学に来るので、中学は600語が学び切れている前提で授業が進みます。結果、これだけ英語教育が叫ばれた教科書改訂にもかかわらず、さっぱり英語が分からないという子も多数。しかも、授業をオールイングリッシュでやっている部分があって、それが全然分からないらしいです。生徒は日本語でやってくれって言っているのに、文科省方針は変えられないようですしね。

また、教科書範囲からそのまま出るということが激減し、教科書で学んだことを使って答えればできるでしょう?という問題が増えています。今回の中間試験、ある中学校では半分がリスニング・音声からの出題だったそうですよ。半分ですよ、半分! 面食らった生徒がかなり沈没しています。

そんな中、桜学舎でも講師の嘆きが続々。

授業時間が足りない!

と。一から十まで桜学舎で面倒見るなら、倍以上の時間が欲しいと。確かにね。その通り。

塾は上乗せですし、塾は補習です。塾は+αなんですよ。

東京特有の現象かもしれませんが、これが今時の中学生の現実かも。
近郊や地方はまだ高校入試が基本ですから、中学生がまだもう少し勉強していますよね。東京は上位層がゴッソリと中学受験で抜けてしまいますし、高校受験もそれほど盛り上がりません。ゆえに、「出来レース」感も強いし、どんよりムードが漂います。

勉強習慣をつけるのは、正直、「中学になってからでは遅い」と最近痛感してます。小学生の頃から、受験するしないはともかく、ガッツリ勉強させておくことは非常に大事で、生活面ではノビノビやらせるのは大賛成だけど、イコール勉強を蔑ろにするというのは全くの大失敗だというのが最近の私の見解です。幼い頃に身についた勉強習慣は、大人になっても継続しますし、それが常識化します。幼い頃から、勉強は楽しい、勉強するといいことがある、勉強は当たり前、そういう習慣を徹底して着けることが何より重要だと思います。

勘違いしないで欲しいのですが、絶対にスパルタ式でやらないこと。喧嘩腰でやらないこと。これは絶対にやめてください。必ずリバウンドします。反抗期に恨みが一気に噴出します。場合によっては親御さんの命が危ない(笑) とにかく、勉強に負のイメージをつけたら終わりです。これは特に小学生の頃にそうなってしまったら、一生ダメでしょうね。

正直なところ、うちの大学生講師たちからも、「なぜあれほど勉強しないか不思議だ」と言われるケースがあります。私も時々、「ふ、ふつう、勉強するよな?」と、自分が間違ってるんじゃないかと思って講師に聞くことがありますが、「ですよね?」という返事しか返ってきません。もちろんやっている子も多いですよ。点数が取れている子も当然います。でも、極端に何もしない子がいたりするので、ビックリするのです。そりゃガチンコで勉強させられている私立中生とは大きく差がついてしまうのも当たり前ですね。

特に理科・社会は、公立中生の知識の無さは腰を抜かすレベルであることが時々あります。小5と同じテストをやって負ける中3もザラにいます。都道府県名&都道府県庁所在地が頭に入っていない子、歴史の時代が頭に入ってない子、太陽系の惑星の名前を知らない子、心臓の構造や腸の位置が分からない子、昆虫とそれ以外の虫の違いが分からない子などなどいろいろいます。

中学生になって、勉強が出来ない場合の補強は手をこまねいている場合じゃありませんね。特に、教科書改訂後にコロナ禍がセットになって、学力はガタ落ち。東大ですら学力が総体的に落ちたというデータがどこかで出ていましたね? 肌感覚では、ゆとり教育時代より酷いかも。世のヌルさ(ユルさではない!)も気になります。別によくね?みたいな。

この2年のコロナ禍で、致し方ないとはいえ、子どものワガママや学びからの逃避も目立ちます。ちゃんと宿題や受講が出来ない、決められたことがきちんとできない、時間通りに来れない、などなど。これを今まで電話して確認したり、振替授業を設定してあげたり、急遽オンラインに切り替えて授業時間が減らないようにしたりしてきましたが、よく考えたらこれは本来、塾の仕事ではありませんよね。

正直、いろいろ親切にやってあげすぎた結果、甘やかしすぎたかな?という反省も最近は出てきました。振替授業だって、

「どうせ振り替えしてくれる」

って思って、普通に授業のある日・ある時間帯に「予定が入った」とか言い出す子も出てきました。入れんなよ!(笑)

「授業を休まなければならないので、振替をお願いします」

ではなくて、

「振替してもらえるから、授業を休もう」
「授業を振替にして、遊びに行こう」

そういう扱いになってきてしまった子も中にはいます。それは違うぞと。塾の授業、予めあった予定、約束って、そんなもんですか?と。でも、よんどころない事情や、どうしてもっていう場合があるので、そのために振替制度があったのに、好き勝手にあっちこっち授業を移動して、先生が違うから気に入らない、しまいには成績が上がらないとか言い出すのも、やっぱりどうなの?って思うわけです。

それがコロナ禍中、オンラインでよくね? 振替で良くね? テキトーにカメラ切っちまえば先生わかんなくね? そう甘い方へ甘い方へ流れていってしまって、結果、何にもなってなかったという子が中にはいます。もちろん大半の子はきちんとやってるんですよ? でも、そういう甘い子もいます。

冬休みを前哨戦として、来年度から桜学舎は大改革に着手します。
場合によっては、学習の方法も、ガッツリさも、そして全体的な流れも変わるかも知れません。それほどの大改革。大人は大歓迎、子どもは「まじかー!」って言うかも知れないです。

ただし。
絶好のチャンスでもあります。
さて、どーすんべかな。

手始めは、英語です。
その小学校で習うはずだった、誰も知らない謎の600語を、冬休みに全員必修で覚えさせるという試みをします。

その前にな、公立中生よ、学校の授業を真面目にしっかり受けろ!(笑)

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