昨日は小学生母子と中3生8名を引率して、新宿まで相談会に出かけてきました。10/5の相談会は学校公開があるそうで、残念ながら行けない子が多いのですが、それでも「学校休みます!」「こっちに来たいです!」とスグ言ってくれたのは嬉しい限りですし、頼もしい限り。でもダメよ、学校行ってね(笑)
なぜ進学するのかという問いに、建前ではなく本音で納得できる答えを出せる大人がいるとすれば、それはすごいことだと思います。
大抵は、「大学くらい出ていないと後で出世に響く」とか「いい会社に入れない」、はたまた「専門の勉強をするために」などなど。どれも間違ってはいないのですが、その答えをいくら繰り返しても子供たちは納得しません。それは、子供たちが求めている答えは、進学する意義、つまり「苦しい思いをしてまで高校や大学に行って、いい事があるのだろうか?」ということなのですから。その最前線にいる私達はいつもそのような質問をされますが、ここしばらくはこの様に答えることにしています。
今、誰にも負けないものや絶対にやりたいこと・一生それで食っていきたいものがある人は、高校も大学も行く必要はない。
しかし、そのような物がない人は、今の時点で就職したり自分の進路を決めても決まらないのではないか? よく、大学に行ってまで勉強したくないという高校生がいるが、それは大学という世界を知らないのと、目の前の受験勉強から逃げる口実でしかない。
大学では高校と同じような勉強はしない。むしろ、勉強以外の部分が人生経験上非常に重要で、その後の人格形成に大きな影響を与えてくる。大学生は大いに遊ぶべし。バイトするべし。恋愛するべし。サークル活動するべし。長い人生の上で、一度もバカをやったことがない人間ほどつまらないものはない。自由な時間が多い大学生活で、全国から集まってくる友人とともに、何にでも興味を持って首を突っ込み、社会というものを見てくる、または一つのことに打ち込んでみる、そんな貴重な人生体験をしてくるのが大学である。その中から、本当に自分がやり続けたいものを見つけ出しに行く、いわば「自分さがしの旅」なのだと。
みんな、いつから自分の将来に、夢や希望がなくなってしまったのでしょうか。
私などは、遊びたい一心で受験勉強をしたクチですからあまり大きな事は言えませんが、それでも未来ある中高生に、己の失敗に基づく現実ばかりを見せつけたり語ったりする大人が増えていることは、非常に情けないこととだと思います。
実際、私もいざ大学に入ってみれば、遊んでばかりはいられないという現実に直面しました。しかしながら、ワクワクしながら入った大学生活は、自分の人生の中で一番のびのびと好きなものに打ち込み、楽しく恋愛し、社会の一端を垣間見るような経験もした、非常に有意義な時間でした。
進学する意味、それは「自分さがしの旅に出ること」
そう生徒には言い聞かせています。
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