生徒との公約どおり、ブログネタにさせてもらいました(笑)
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高校3年生国語でのこと。
現代文なので、漢字の問題が5問ほど出題されていました。で、やけにこの子が小さい字で書いてきているから、字が良く見えなかったわけです。
「慎重」
これがよく見えない。特に「慎」の字。右側が「真」なのは何となく判別できるんだけど、左がなんだかミミズがのたくったような字。
「それってさ、なにへん?」
と私が何気なく聞いた、それが波乱の幕開けでした。
「あ、その、えっと、小さいって字です」
…
…
…
「へ? ん? だから、その、何へんを書いてきたの?」
…
「え、だから、その、ちいさいへん…」
「???」
ち、ちいさいへん!?
何だとぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!?
おめ、ちーさいへんって、何だよ!こらぁ!(笑)
「本気で言ってる?」(笑)
「あれ?違うんですか?」(真顔)
「???」
こーんのやろーぉぉぉおおおおお!(泣)
いやはや、びっくりします。りっしんべんを全く知らなかったそうで。 本気でちいさいへんだと思っていた様子。部首名などあまり気にしないとは言いつつも、ねぇ? 知らないんですね、今の子。
「おめ、今日のブログのネタにすっからな!」
うわぁ~! 読もぉ!
読もうじゃないよ… まったく!
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昨日は昨日で、宮沢賢治や石川啄木の出身地が出てこないし、小川未明も芥川龍之介もなかなか出て来ませんでした。本当に恐るべし「ゆとり教育」世代です。文学史は完全カットされたので、恐ろしいほど学校でノータッチ。
今年の夏は、ある高3の生徒が、「奥の細道」を聞いたことが無いと断言し、「係り結び」をきっぱり「習ってません」と言い切ったのには参りました。本当なのか、寝ていたのかは知りませんが、驚きました。
また、何より驚いたのは、それを「ヤバイよ」といくら言っても、危機感を持つことはないということ。これはゆとり世代の一つの特徴とも言われていますね。自分を客観的に見たり、冷静に物事を分析したり、夢をかなえる裏づけとなる努力が出来ないとか、そういう傾向があるような気も…。ま、この話は別の機会に。
しかし、本当に「ゆとり世代」が社会人になる時代が、もうすぐそこまでやってきています。
恐るべし! 何とかしたいのですが、我が微力を恨むしかない毎日です(汗)
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