東京の乗り物の色。
気になりませんか?
例えば、電車。
もっとも、地下鉄は地上に出ませんから、あまり印象がありませんので、ステンレスがむき出しでも気になりませんけど、どうも私は電車の「銀色」が寒々しくて仕方ありません。
山手線も京浜東北線も、その他東京近郊のJR線はみんな銀色の車体です。京葉線に一部水色の電車が残っているでしょうかね。
みんな「鉄の箱」になってしまいました。
銀色の寒々しい電車に乗っていると、妙に心まで「都会の砂漠」を感じます。冷たい感じがします。どうにかならないものでしょうかね?
その昔、東京の都バスが黄色地に赤帯に塗られたことがあります。都電の色と同じにしたのですね。ところが、大不評。昔は黄色い都電が街中を走っていても違和感が無いほどゆったりとした街並みだったのですが、これほどゴミゴミした街中に黄色と赤帯という警戒色のバスが走ると、色彩的に暑苦しかったりするのでしょう。結局今の緑と白に塗り替えられました。
それほど、「色彩」というのは人の感情に大きな影響を与えます。
以前は山手線と言えば全面黄緑色。総武線と言えば全面黄色。夏の総武線など、確かに暑苦しい感じがしましたが、冬などはやはり「温かみ」を感じたのも事実。単なる「機械」「移動手段」である電車も、何となくぬくもりを感じたものです。何となく「コストがかからない」「合理的」という理由がまかり通ってしまうのが気になります。
もう一つ。
これは全国的にいえることですが、何故か今列車などは「寒色系」の色彩をまとったものが多く存在しています。上記の京成も青が入っていますし、スカイライナーや旧型車も地の色は白。東武も小田急も白に青。
せっかく暖色を使っていても、ステンレスで消されてしまうところもあります。結果、寒々とした感じをばら撒きながら、今日も都会の鉄道は走っています。
では温かみがある色とは?
京成の赤電などはその典型でしょう。
こういう電車がなくなりました。どこもかしこも寒々しい色の電車が走っています。
都会の車も見てください。
白。黒。銀色。
ほとんどが寒色です。
都会の色彩をもっと温かみのあるものにしてもらえないでしょうか。
人の気持ちが荒みそうです(笑)
そんな風に最近感じています。
ちなみに…
関西の鉄道は、最近でこそ若干ステンレスの車両が見られますが、その比率は関東から比べると著しく低く、阪急や京阪などはステンレスゼロ。色彩や塗装にこだわり、最新の車両でも全面塗装が施された列車が走っています。何となくですけど、温かみを感じて良いものです。そして、若干の高級感も感じます。ステンレスむき出しは、ちょっと安物っぽくて嫌ですね…
こんな知識。
今や単なるオタク知識ではありません。公立中高一貫校の適性検査問題には、数多くの社会事象を題材とした問題が出題されています。都市景観の問題などは取り上げられやすいテーマです。
また、交通に関する問題も必ず何処かで出題されています。例えば20年度の都立両国中学では、架空の鉄道のダイヤグラムの組み方を計算する(ダイヤを設定する)問題が出ています。
高齢化社会の問題も取り上げられやすいですから、電車のどこにシルバーシートが設置されているのかとか、バリアフリー工事が進んでいることを知っているかなど、身近なものの観察能力と知識考察能力を試されます。
山手線の車両の1両の扉は片側いくつ?扉の多い電車は何両目連結されている?座席定員を守るために工夫されたことは?そんな身近なことから学ぶ知識を増やすことが必要です。
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