これからは農業ですよ。
って、ずっと言い続けてきた私。これが本当に世の中そうなってくるから恐ろしい(笑)
別に私が素晴らしいわけではありません。
ただ、私が先を見るときには、必ず「今隆盛を誇っているもの」はダメだということを言います。今の流行を追っても、もう遅い。むしろ、今「ダメだろう」と言われているものがこれからを担うことになると思うのです。
誰も見向きもしなかった農業。
10年ほど前、「これからは農業だ」と言った時、ほぼ全員が笑いました。しかも嘲笑。
「何言ってんだ?」
くらいなね。
でも、今、時代は農業ですよ。
人間、「基本に戻れ」っつーことです。
今、徐々に私はファームが欲しくなっています。
小さくてもいいんです。いや、そんなでっかいものじゃなくていいんです。でも、ファームが欲しい。
だいたい、ピーマンのなり方も知らない子に、促成栽培の産地が宮崎だ、高知だと上辺の知識ばかりを教える虚しさを感じます。
もちろん中学受験で出るからです。
でも、中学受験の社会科講師のどれほどが、促成栽培や抑制栽培の現場を見たことあるんですかね? カントリーエレベーターも見たことあるんですかね?
今の小学生、糠漬けの糠を知らないんです。
お米が白く精米された状態でなっていると思っていますしね。
下手をするとネギや大根が地中に植わっていることすら知りません。そんな子に、ちゃんと現場を見せたい。そして土に触って、「食」の現場を見せたいわけです。
じゃ、そういう農家に見学に行けばいいだけだ…
そうなんですけどね、そうじゃなくて、自分たちで育てて、収穫して、できれば出荷できたりしたら最高だし…
そんな思いがある中、つい先日、こんなビジネス書を読みました。
いや、いきなり1000万円稼いだり、農協に出荷したりはしませんけど、農業に参入する(就農する)考え方の一つとして大いに参考になりました。
今の農業のよくないところは「排他的」であるところです。産業としてはかなり廃れていた時期もあるし、いまだに日本の食糧自給率は40%程度なわけで、フランスなどが120%ほどの自給率になっていることを考えれば、実に恐ろしく馬鹿馬鹿しいことなんだけれども、
「じゃぁ、みんなでやりましょう」
って雰囲気はありません。
「適当にやるな」「ナメてんなよ?」
とは思いますが、
「都会モンなんかに出来るわけが無い」
「農業ナメてもらっちゃ困る」
的な雰囲気をかもし出しているので、そんなに排他的で高い障壁を作ったら、農業をやる人などいなくなります。やろうとする人間もいなくなりますね。皆で農業をやるべきなのに…
そのくせ「後継者不足」を嘆くという矛盾を常にはらんでいます。若者が入りにくい=後継者不足という図式は当然と言えば当然。
若い者が抵抗感なく農業にいそしめる環境と協力体制を作らねば日本の農業は絶滅します。それじゃいかんわけです。絶対に。
ということは、私はまずやって見せること。
まず自分でやってみること。
まずは小さな家庭菜園でいいので、土いじりを少ししてみようかと思います。
してみせて 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ(山本五十六)
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