この4月から、新学習指導要領がスタートします。正しくは前倒し実施。大変面倒なことになっています。
大きく変わるのは算数・数学と理科。
ざっくり言えば、小学校算数はどんどん「元の位置」に戻りつつあり、ひところの「ゆとり教育」からの脱出を狙っているようです。学習内容が、大雑把に言えば1学年前倒しになるような感じですから、1学年上の内容を勉強すると思っておけば間違いはないでしょう。
ただし、教科書は現行のままですから、別冊教科書を使っての授業ということになるようです。ただ、この別冊が噂では50ページも及ぶものがあるとか… 一体どうなっているんだ?とも思いますし、逆に「今までのはなんだったんだ?」ともいぶかりたくなります。
いずれにせよ、算数はけっこう難しくなるという印象ではないでしょうか?
中学校数学でも、2次方程式の解の公式やヒストグラムなどの統計などが復活しますし、なかなか面倒です。
それから大きく変わるのが理科。
小学校はさほどでもないのかも知れませんが、中学校では今まで高校へ送られていたイオンや天体、仕事量など、まさに「ゆとり教育」でカットされた内容がどんどん復活してきています。現行2年生にはなぜか変化がありませんが、1年生と3年生が大問題。特に今年からいきなり変わる中学3年生は要注意ですね。
いままでゆとり教育できて、ここから突然「勉強しろ」というのは、生徒には酷だとは思いますが、それが本来の姿であると納得して、我々は子どもの教育に当たらねばなりません。
この資源が貧弱な国、日本。
その日本を立国したのは、頭脳でした。技術でした。
経済大国という名の下にあぐらをかいて、努力することを忘れてきた「傲慢」日本。すこし「ゆり戻し」が来ているのではないでしょうか?
改定の詳細をお知りになりたい場合は、教室までお尋ね下さい。
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