子どもたちはどうしたら学習に向かうようになるか。
要因はこの3つだと思います。
1つは、「出来るようになった!」という感動。
2つ目は、一生懸命に教えてくれる人の熱意
3つ目は、それが自分自身の力であったという「自信」です。
「出来るようになった!」という感動というのは、非常に重要なことです。
人間は、普通の生活をしている中では、大きな変革など出来ないものです。ただ何となく過ごし、ただ現在の居心地のよさに流され、「本当はこのままじゃいけないんだよな…」と思いながらも、大きな生活の変化には勇気が要る…
これは大人でも難しいこと。
大人が難しいのに、子どもがたやすく出来るわけがないのですね。でも、観察していると、大人は結構子どもに、自分ですら出来ないことを強要しているものです(笑)
では、どうしたら子どもは勉強するように変わってくれるかと言うと、それはただ一つ。「『出来るようになった!』という感動」を体験することしかありません。
昨年度もこれを体験し、勉強する子に大きく変化した子がいました。入会当初の成績は偏差値40。これが英語・理科が中3秋のVモギで偏差値64を叩き出すのですから驚きです。苦手の数学も国語も偏差値は50を超え、私立・都立とも合格。まるっきり違う子になってしまった感があります。
「塾のおかげです」
合格祝賀会のときに、そう言ってくれたのがスタッフを皆感動の嵐に包んだのですが、いや、塾のおかげじゃないんですね。
「この子の努力」
「この子の成長」
なんです。良き指導者とは、決して名講義を行う大先生でもなければ、カリスマ講師でもないのです。その子の力を最大限引き出してあげる指導者、そして授業が下手でも、生き方が不器用でも、その子のために一生懸命になってくれる指導者なのです。結果的に、その子が、
「オレ、出来るようになった!」
「この前出来なかった問題、解けた!」
この喜びを感じることが出来れば、大きな感動があるのです。
この感動が、パラダイムシフトを起こし、生き方や姿勢までを変えてしまうくらいの力を持っているのです。いつまでたっても成長が感じられないお子さんは、このパラダイムシフトをまだ起こしていないのです。
これは、周囲の大人が皆この方向性を理解して、子どもの環境を作ってあげることが大切です。いくら塾で感動があっても、ご家庭で、
「どーせオマエはバカなんだから」
「なんでこんなことが出来ないの!?」
などと言われていると、せっかくの感動も台無しです。
大人が求める大きな変革ではなく、子どもの小さな変化を認め、褒め、伸ばしてあげることが何より大切。小さな変化を褒められてうれしいというのは、女性が髪型を変えて、「髪切った?」と聞かれるとうれしいのと同じです。気づかれないとやる気も失くすし、不機嫌になりますよね? 子どもだって同じです。
感動多き人生を子どもに与えてあげることがまず大切です。
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