この時期、大学受験生も高校受験生も「迷う」ことが多々あります。今週、私も、大学受験生にも高校受験生にも「迷うな」という話をしました。
迷う理由はたったの一つ。今やっている作業が地道すぎるからです。単語を覚えたり、基礎確認だったり、とにかく知らない知識を「覚える」という作業を徹底してやらせているからです。
「友達は大手塾ですごいテキストをやっている」
「友達は予備校のテキストとペンケースだけでカッコよく勉強している」
「友達は有名講師のDVD授業を受けている」
こんな「隣の芝生」的な焦りもあるでしょうし、「こんな地味なことやってていいんだろうか」的な漠然とした不安もあるでしょう。
しかし、実は逆なのです。
1学期に、しっかりと知識を身に付け、知らないことを少しでも減らすこと、単語熟語文法などを徹底して学習しておくこと、それが夏の「根詰めた勉強」の糧になり、2学期以降の問題演習や発展学習の礎となるのです。
裏返せば、1学期にこういう作業を徹底せず、「カッコつけの勉強」「勉強したつもり」「やったふり」を続けていると、最も大切な秋以降の飛躍が全く出来ないことになります。
そういう生徒を一体どれだけ見てきた思ってるんだ!
そう叱りました。
有名予備校や大手塾は、確かに素晴らしい授業を提供しています。商品としては超一流であることは間違いありません。が、その超一流品があなたに必要であり、あなたに似合い、あなたに効果があるかどうかは別問題。
こういう予備校・塾には、元々ポテンシャルのある子が通えば、大いに活用が出来ます。偏差値で言えば60以上の子。素晴らしい結果が出るでしょう。しかし、我々は雑草軍団。ずいぶんスタートラインが手前にある子が多いのですから、彼らと同じやり方では決して太刀打ちなど出来ません。
思い切った作戦と努力が必要です。
私のやり方なら、必ず逆転出来ます。必ず来年2月に、友人達よりも大きな飛躍が期待できます。
実績が違いますから(笑)
運転免許取りたての人間がフェラーリには乗れないのです。まずは軽から練習です。ちゃんとものには順序と言うものがあるのです。
いい和牛を育てるには、ちゃんと時期によってやるべきことが違うんです。受験だって同じこと。ほったらかしにしたら、安い外国産ビーフと同じになってしまうのです。
「迷う」というのは「逃げ」です。
辛い、難しい、面倒くさい、疲れた… 迷っていると言えば、やらない理由が出来ますからね。出来ない理由にもなります。
勉強が出来ている子は迷っていません。勉強が出来ない子が迷っているのです。でも、それは一人一人ちゃんと検証していくと、最終的には「逃げ」ですし、相応の努力も出来ていないし、バッサリ斬れば「甘っちょろい」だけなのです。
繰り返しますが、勉強できている子は悩みません。
「迷っているみたいで」なんてお子さんを擁護する親御さんもまた、お子さんのことが分かっていません。迷うのは当たり前ですが、それは本心から迷っているのか、逃げたいだけなのかはスグ分かるはずです。99%逃げです。だから、お子さんが抱えているストレスを吐き出させてあげることが重要で、あとは気持ちを入れ替えて勉強させるべき。
迷ってなんかないんです。迷っていると親御さんにアピールして、愚痴やら何やらを聞いて欲しいのがメインなんです。勉強する意味など、本人が一番分かっているのですから。
「迷わず行けよ、行けば分かるさ」
とは、アントニオ猪木の言葉ですが、私は生徒によくこの詩を教えます。
この道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足(ひとあし)が道となり、
その一足が道となる。
迷わず行けよ、
行けば分かるさ。
受験生のためにあるような言葉じゃないですか?
迷わず行けよ。
行けば受かるさ!
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