ここのところ立て続けに中学受験生のお母さんから、お子さんの勉強時間についての質問を受けました。
「家で全然勉強しないんです」
「土日は全く遊んでます」
てっきりやっているものと思ったのですが、この子たちは、土日はしっかり遊ぶき満々だったようで(笑) 参ったなぁ… でも、やたらに勉強すればいいと言うものではありませんが。
「他のお子さんもこんなに勉強してるんでしょうか?」
というご質問も頂きました。結論から言いますと、桜学舎の勉強時間は他の大手塾よりも大幅に少ないです。
「こんなに少なくていいのですか?」
というご質問ならいいのですが、これ以下というのは、ちょっと受験という話にはならないような気がします。
例えば、最も有名な某塾(笑)さんと比べてみましょう。
6年生4科目で、某塾だと、
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算数 100分×2回
国語 100分×2回
理科 100分
社会 100分
土曜テスト:算国30分・理社20分+解説授業各30分
日曜:算国理社 各60分
通塾日数:5日/算国 各週320分 理社各210分/計1060分
そのほか、家庭でVOD学習
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ということになっています。スゴイですね…
桜学舎は、
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算数 80分×2回
国語 80分
理科 80分
社会 80分
入試問題演習 80分
通塾日数:3日/合計480分
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授業時間は半分以下です。
もっとも、最上位を狙うわけではないのと、息切れさせたくないのがあって、比較的ゆったりしたカリキュラムにしていますからこういうことになっているわけで、これで塾が厳しいとは、ちょっと言えない気がします。
まあ、大手受験塾は、私は「やりすぎ」だと思っているのですが、それに共感して頂いている方のみのお預かりですから、それでいいのだと思うのですが、これ以下というのはちょっと…と思います。
ちなみに、大手塾では、1日の勉強時間を「学年+1」と指導しています。4年生は5時間、5年生は6時間、6年生は7時間の家庭学習が必要だと言っているわけです。しかし普通のお子さんではいくら何でもこれは無理でしょう。家庭での1日の学習時間が7時間では、小学生らしい生活はまず不可能です。睡眠時間を削って勉強させたり、塾の授業の補習のために家庭教師を付け、無理やり勉強させるのもキツイもの。これこそ、「そこまでやる必要があるの?」というものです。
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私は、「塾の無い日は5時間」説を唱えています。
もちろん、それ以上出来る日があってもいいと思いますが、それ以下があると困ります。毎日少しずつやってくれるのがいいのですが。
例えば、塾の無い休日は、
6:30 起床 起き抜けに算数をやりましょう!(30分程度)
(これが1日を勉強モードにするのだと和田秀樹先生も推奨しています!)
7:00 朝食
9:00~11:30 勉強(2時間/途中休憩あり)
12:00 昼食 自由時間
15:00~17:30 勉強(2時間/途中休憩あり)
18:00 風呂・その他
18:30 夕食
20:00~21:00 勉強(1時間)
21:00 自由時間
22:00 就寝
《睡眠時間:8.5時間/勉強時間:5.5時間》
こんな感じじゃないでしょうか。
また、塾のある日でも、
15:30 帰宅 自由時間
(ここで塾の宿題をやったりしないように!少し食べておくことが大切!)
16:00~16:30 少し勉強(計算日記などを30分)
16:30 通塾時間
17:00~19:50 桜学舎の授業
20:30 帰宅/風呂/少々遅い夕食
21:00 勉強(1時間/塾の宿題を中心に)
22:00 就寝(頑張れるときは22:30まで延長可/23:00は翌日に響くかも…)
《睡眠時間:8~8.5時間/勉強時間:家庭学習1.5~2時間・塾3時間》
つまり、塾の授業を入れてもやはり5時間ないし5.5時間程度におさめるのが良いのではないかと思うのです。
正直なところ、土日休日には7時間くらいやってくれても良さそうなものですが、それが出来ればもっと上を狙えるということでもあります。なかなかできないから苦労する。そういうものでしょう。
残念ですが、土日勉強ゼロでは、ちょっと受験になりません。平日は塾で精いっぱいで、宿題は土日にまとめてやる… これじゃ力は着きません。大人の考えですね、効率を考えると言うか合理性を求めると言うか… でも、それじゃ力はつきません。毎日少しずつやることが大切。
特に、算数と国語は、やらない日があってはいけません。たとえ計算問題5題でも、たとえ文章題1題でも、やらない日があってはいけないのです。算数は1日休んだら3日戻ると言われます。土日休んだら、今週1週間がパー。翌週の同曜日に宿題をやるなんて子は、6×3で18日分退化していることになります。
これは、お子さんに諭す必要がありますね。そして、勉強管理じゃありません。「生活管理」をして頂く必要があります。時間の管理と、学習しているモノの管理です。
中学受験は、結論から言うと「やらなくてもいい」受験です。ですから、やる意味と、やる意義とをきちんとお子さんに話す必要があります。極端なことを言えば、お子さんのコンセンサスはあやふやでも結構。親の方針で結構ですが、「知らない」「聞いてない」「何だかやらされてる」「怒られる」というのではいけません。説明はするべきですし、コンセプトも伝えるべきです。「だからやるんだよ」と。
是非参考になさってください。
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