TSV。
QVCというTV通販の放送で出てくる言葉です。
「Today’s Special Value」
の略だそうで、要は「今日の目玉商品」ってことです。
TV通販なんて… なんてバカにしていたら、今年から我がマリーンズの本拠地、千葉マリンスタジアムは、ネーミングライツで「QVCマリンフィールド」と名前が変わってしまいましたね。30年以上幕張在住だった私としては、「マリスタ」が「QVCマリン」に変わるのは何とも違和感アリアリ。マリスタはマリスタじゃないか…と思うのですが、まぁ、QVCのすごさを感じざるを得ません。
さて、このTSV。
仕事が終わり、自宅に帰るとよく吉田がチェックしています。買い物に出る時間も無い現在、女性としてはこれでショッピングの欲求を満たしているのだろうと思いますが、ある生徒からも、
「うちのお母さんも、QVCばっかり見てるよ!」
という声が聞かれました。やはりご商売をされているご家庭。だから「ああ、やっぱり一緒なんだな…」と思うところも。
そんなことから、TSVを知ってるか?という話になり、
「何それ?何それ?」
と質問攻めに。
「今日のオマエのことだよ!」
と、ニヤニヤした私。
今さっきの算数の授業で、15+1が計算できなかった(もちろん、気づかなかっただけで本当に計算できないわけではありません)ので、皆で「何してんだよぉ!」と大笑いをした後でしたから、ふと出てきちゃった悪戯心。
「えーっ、僕なの!?」
そう。むふふ。
「何、教えてよー」
よぉし。
TSVとはなー、
「トゥデイズ・スペシャル・ヴァカだぁ…」
まぁ、普段から冗談が通じる子なので爆笑が取れました。思いついちゃったら、言わなきゃ気が済まないんだよなぁ…(笑)
「ひどいよ、ねー、せんせー!」
ごめんなー、実は毒舌なんだよー(笑)
叱られても、叱られても、何か私の周りには面白いものがあると思うのでしょうか、寄ってくる生徒たち。ヴァカ!なんて言われても、大笑いしている子達。
「バカなんて、なんてひどいことを言うんでしょう」
「生徒に対して言葉づかいが酷いです!」
なんて学校の先生なら大問題になるのかもしれません。しかし、生身で子供たちとまみれていると、子どもを相手にするということは、そんな世界ではないことが分かりますし、そんな「キレイゴト」も通用しません。
つまり、「こらぁ!」「バカタレ!」と平気で言える関係が「健全」だと、私は思います。少なくとも私はそういう先生たちに習ってきました。そういう先生達が好きでした。生徒との距離があったり、壁がある先生にはなじめませんでした。
私も全員に「バカタレ」なんて言えません。でも、叱られても、残されても、時には泣かされても、しばらくしたら「ねぇ、先生…」なんて来る子には、やはり言えてしまいます。そう、年がら年中言ってるわけじゃないですけどね(笑)
まぁ、本当のバカにはバカとは言えません。洒落にならんですからね。
しかし、学校の先生が、何だか一言言ったら事件になったとか、免職だ、懲戒だと、どんどん大変なことになっています。学校教員志望の学生も何人か講師の中にいますが、
「学校教員になる自信がなくなってきました」
と言いだしています。あんなに一言の責任を取らされたら、委縮して誰も教員よやろうとは思わなくなります。学校教員は人材不足と質の低下が激しい業界。
昔は町内に子どもを怒鳴りつけるような「雷親父」がいたものです。その人たちが一つの「価値基準」になっていたのも事実でしょう。学校にも「バカタレ!」と生徒を怒鳴りつける「怖い先生」がいたものです。大手進学塾には、決まって「○○塾一怖い先生」というのがいて、特に体育会系の○○塾には竹刀でバンバン黒板を叩く先生というのが、小学生たちの浮つきを抑えています。
まぁ、竹刀でバンバンがいいとは決して思いませんが、子どもに「バカだなぁ!」って一言も言えない教師ってのも、どうなんだろと思います。そんな「キレイゴト」で子どもと相対せるとは決して思いませんけどね。子どもはもっと等身大で、正直で、残酷で、ズルく、でも幼稚で単純なものだと思います。だから面白い。
TSV。
おー、トゥデイズ・スペシャル・ヴァカだー。
明日は誰がスペシャル・ヴァカ!?
オレ、なんないよーにしよーっと!
まぁ、こんなもんですよ。
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TSV
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