明確な判断基準

 学習、特に「勉強」という場面において、問題を解く力とはつまり、「判断力」なんだと思います。

 つまり、その「判断基準」をしっかりさせないと、驚くほど低い点数を取ったりするようです。こういう時はこれを使い、どういう時はどうする、そういった基準を明確にするということです。

 例えば、英語の学習を見ていても、何度やっても「is」「am」「are」の使い分けが出来ていないなんて子がいるわけです。もちろん、Heの時は「is」とか、Iの時は「am」だってことは分かっているのです。しかし、「Taro」になったら大混乱。そんなの習ってない…となってしまうのです。それはそうでしょ、ならJiroの時は、Saburoの時はと、全部の名前のパターンを覚えねばならないのでしょうかね?(笑)

 つまり、判断するわけです。
 「Taroは男の子で、1人だから、Heと同じ扱いが出来るな」「だからisでいいんだな」と。その判断基準は、「男の子、1人」もしくは、「主語を見る」ということでしょう? 一つ一つの知識云々よりも、重要なのは「判断力」を養うことであって、そちらの方が世の中に出てからも大いに役立つ能力です。「判断基準」を考える力も必要です。

 判断力を養うためには、ルールを守れる「習慣」「躾」が必要です。
 ルールを考えず出てきた目先のものをただこなしている子は、成績が伸びません。また、ルールを守ることが出来ない子もダメ。ああやってみたり、こうやってみたり。試行錯誤ならいいのですが、思いつきでルールを破ってみる、またルールがあるのに無視してしまう… そういうのはダメなんですね。

 結局、教育って、「躾」なのかな…と最近思います。
 躾の出来ていない子は、やはり勉強を教えるのに苦労します。
 桜学舎では、「机上の消しゴムかすは備え付けの箒で掃除してから席を立つ」「椅子はきちんと机の下に入れる」「ゴミが落ちていたら拾う」「行き帰りには必ず挨拶をする」といったことをさせています。出来ない子は当然叱られます。

 やはり、こういうことが出来ない子が、お勉強も出来ていないという傾向は顕著に見られます。是非ご参考にされて下さい。
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