自信?

 この夏、何度か聞かれた言葉。
 「自信がなくなりました…」

 なくなるということは、もともとあったということなのでしょうね。もともとどうして自信があったのでしょうか?(笑) 今の子でとても気になるのは、自信を持っている子というのが「根無し草」であるところです。

 毎度毎度引き合いに出して申し訳ありませんが、例の「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」というあの歌。あれが本当にすべてを象徴しているように、自信を持ちなさい、あなたはあなたであることが素晴らしいのよ…なんて教えてしまうのは、私がどうなのかなぁと思います。

 そういう子は、「根拠のない自信」しか持っていない可能性が高いので、ちょっと何かあると「自信喪失」だなどと言って努力をやめてしまうことがあります。そして極度に怖がりになってしまいます。何を根拠に自信を持っていたのか… そんな子が結構ポロポロいるから驚きます。

 その度に、

 「へー、何の根拠があって自信なんてもってたの? オマエが勉強できないなんて、とっくの昔から知ってたけど? 隠してた気になってたの? ばっかじゃーん?」

と笑い飛ばし、

 「オマエがバカだなんて知ってるから安心しろ!」

と言い放ってやることが多々あります。これで憑き物が取れたように一からやり始める子であれば大丈夫。これでもなかなか開き直れないと結構重症かな?(笑)

 でも、こんなこと最近の学校の先生は言えないんでしょうね。先生も大変だなぁ… 私たちは自己責任ですし来たくなきゃ来なくていい場所ですからね。本音で付き合うわけです。もちろん、少々のテクニックと、言い方と、信頼関係は必要です。わざと面食らわせるためにキツいことを言ったりもします(大抵の場合はこんなことを言う大人に出会ったことが無くてびっくりするというのがパターン) しかし、自信がないとか言ってて、一体何が前に進むのさ… そんな子の背中をポンと押してやりたいのです。

 自信とは、裏付けとなる努力があってこそ持てるもの。
 自信とは、最後の最後まで自分を信じ切って、自分の力を信じ切っているものが持つもの。
 自信とは、辛いことも乗り切る「覚悟」に似た行為です。

 自信云々の前に、黙々と努力しよう。努力は人を裏切らないと思いますよ。努力の天才になりましょう。

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