模試の返却

模試を返却する際、桜学舎では、
「はい、〇〇くん!」
と帰すだけで終わることはありません。必ずひと声かけて、また、「ちょっとおいで!」とじっくり話をしてから返却をします。

模試の結果。
本人もお母さんも、見ているでしょうか?
どこを見ているでしょうかね?
これは、学校の定期試験も同じです。

素点しか見ていないと、正しい判断が出来ない場合があります。
平均点が50点の試験でとった70点は、なかなか好成績です。しかし平均点70点の試験でとった70点は平均点。ちょうどど真ん中でしかないということです。同じ70点でも意味合いが違うのですね。しかし、多くの生徒や、時に保護者までもが点数しか見ず、良かった悪かったと判断をしています。平均点をきちんと見ることが重要なのです。

その成績の位置取りを数値化したものが「偏差値」なのですが、この偏差値も独り歩きすると問題です。志望校の偏差値も、高偏差値の志願者が集まれば高くなりますし、集まらなければ低めに出ます。特に私立高校の偏差値は、その中身をよく見なければいけません。受験者が引き上げた偏差値なのか、通っている子の平均偏差値なのか…

そう考えると、模試の「自分の位置取りのグラフ」、偏差値、1問1問の正誤分析をきちんと見ることが重要です。合格判定で、合格率何パーセントなんていうのは、申し訳ないですが「おみくじ」みたいなもの。あくまで今回の試験が入試だったとしたら…という仮定の話。仮定をあくまで仮定と冷静にとらえて、浮かれたり凹んだりしないように気を付ける必要がありますね。

模試は復習することが大切。
模試は冷静に自分の現状を分析する道具。
模試は次に生かすことが目的。

意味を取り違えてはいけませんね。

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