マッケンジー・ソープ氏

45先週の金曜日。
夜の時間にちょっと外出。六本木に出かけてきました。
実は、あるアーティストを迎えてのカクテルパーティにお招きいただいたのです。
お会いできたのは、イギリスの有名な画家、マッケンジー・ソープ氏。
本当に目の前でお話が聞けたので、実に貴重な機会でした。

ソープ氏の作品については江夏画廊のホームページをご覧ください。何とも独特、かつカワイイ作品。でも、ここに彼の非常に奥深い「心」があることを知り、非常に感動的でありました。

ソープ氏は、幼いころからディスレクシア(読み書きの学習障害) で苦労をしてきました。彼の話の中で、貧しかった幼少時代や造船所や工場で働いた頃の苦労話、そして絶望感に満ちた少年時代の話が沢山出てきました。しかし、そんな彼が世界的芸術家として成功し、現在ではチャリティーや芸術振興活動を行っています。 2000年イギリスの美術業者1700社が参加する美術ギルドより、 ベストセラー・アーティストにも選ばれました。

彼の今回の新作には、「バブル」が沢山描かれていますが、それは彼の経験が元になっているのだとか。少年の頃は、絶望感から自分でバブルの中に入り込んでしまったのだそうです。日本語で言えば「殻に閉じこもる」ということでしょうかね。そのバブルは、誰かが開けて入って来てくれるものではなく、自分がバブルを開いたことで人がやって来てくれた… そんな話をしてくれました。そのバブル。

私は、彼の新作「いつも一緒に(together)」に一気に心を奪われました。
カワイイ絵ですが、しかし、この絵には木も家も何も描かれていません。何もない…それはその子の心の中なのだとか。で、犬はその子を「守ってくれる」存在。実際に存在するものではないのだそうです。でも、心が通じている、そこには愛がある… ちゃんとハートが描かれていますね。だから、それぞれ目は二つずつは要らないのだそうです。二人で一つずつで十分。ふたりで二つの目になっているのです。この、目の数の話を聞いて、私の中には電気が走りました… すみません、上手に伝えられていないのだと思いますが、何とまとめてよいやら…

残念ながら芸術的なセンスなんて無い私。
でも、ステキなものは、頭で考えず、心で、直感で見ればいいと思っています。
自分が気にいったものを、好きなものを周りに置けばいい。
そう単純に考えています。この絵は、そういうものの一つになりました。

彼の話を、是非子ども達にも聞かせたいなぁと思います。子ども達に、夢や希望を与える存在だと思いますし、やりたいことを思い切りやる、チャンスは誰にでも訪れる、そういう発想は是非伝えていきたいと思います。今度は是非、子ども達とのワークショップをと、そんな話も兼ねて。

今回お招きいただいたのは、このところ随分とご縁が出来ている、我が大学の部活の関係。この画廊の社長が大学の後輩だったところから、お声掛けをさせてもらってご縁が出来ました。教室長の青屋しかり、当ビル内のネットワーク構築や新しい看板、内線電話等の関係も、お願いしている会計事務所も、内装関係も、とにかく大学のネットワークでお世話になっています。ありがたいことですが、それだけ我が大学の先輩後輩は、多岐にわたって社会で活躍されているということなのでしょう。一応そういう大学に行っておいて良かったと、この歳になって思いますね。ありがたいことです。感謝をせねば。

いろいろ考えていることがあります。子ども達にいろんなことをさせてあげたいし、いろんなものを見せてあげたいと思っています。私に出来ることなんて限られていますが、精いっぱいやります。桜学舎に来て良かったと思っていただけるように。勉強はもちろんですが、勉強以外にもこんなことを得られた… そういうところが桜学舎が他を圧倒的に凌駕する部分であろうと思いますので。

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