ある調査によると…

ある調査によると、起業した会社の「生存率」がとても低いという結果が出ているのだそうです。
開業して1年後にその会社が生き残っている率が40%。つまり6割の会社は1年以内に潰れているのだそうです。これが5年ともなると15%に激減、10年になるとわずか6%、20年に至っては0.3%しか残っていないのだとか。30年間事業を続けることができる会社は、全体のわずか0.02%だという調査結果。

とすると、長いこと一つの仕事を確実に続けていけるということが何より大切なことなんですね。そして実力が左右することなんですね。地道な仕事であればあるほど、継続していくことはとても難しいのですが、それをつい若い学生などは「つまらない」「地味だ」なんて思ってしまうのでしょう。私も実は20代の頃はそんな風に思っていました。毎日エキサイティングで、毎日が「違う」ことに憧れて、マスコミを目指したりしたこともありました。もちろん、ミュージシャンを目指したこともね(笑) でも、実は実社会において、「地道な継続」ができる会社がさほどこの世には存在していないということなるのでしょうし、「地道な継続」が偉大なことであると考える人も意外に少ないんじゃないかと思います。

20代の若者の間ですら、大きい会社に入って、決まったお給料をもらって生きることが「賢いこと」のような語られ方をする昨今ですが、だからと言って「起業するなんて頭が悪い」と言い放つのも如何なものかと思います。でも、結構大人はそんなことを口走る方もいます。ただ、「起業」する(した)人がいなければ、全ての民間企業は存在しない、つまり働いている本人たちも職を得ることなど出来ていないのですが(笑)そのあたりは語られないようですね。

実際、大人が生殺与奪を全て会社に預けて仕事をしているものだと思っている学生は多いんだろうなぁと感じます。それが「大人」な生き方であり、大きな会社、安定した会社に就職すること、公務員になることなどが「賢い」と言うのでしょうし、大人の方もそういう生き方をしてくれると「良かった!」と言うことが多いようです。でも、若者ってもっとエキサイティングな生き方を志向するものではないのかなぁ?と感じますが、どうなんでしょう。もちろん人によるとは思いますが、どうも最近、周囲や大人に気を遣って、自分の生き方を模索するのではなく、周囲が期待する生き方を選択する子が多いなぁと思うこともあります。

残念ながら、親の期待をことごとく裏切ってきた私は、そんな順風満帆な人生を歩んできたわけではありません。ですから、どん底に落ちたこともありますし、人に馬鹿にされるような時期もありました。商売を始めたばかりの頃は本当に悔しいことも多々ありましたし、人生を見失いそうになったこともありました。でも、なんだかんだ言ってこの仕事は続けてこれました。まったくありがたい話なのですが、それを「馬鹿馬鹿しい生き方だ」と言われるならば、「大きなお世話だよ」と言いたくなります(笑)

そして、世の中の会社の99%が中小零細企業だということもわかっておく必要があります。どうも最近の大学生たちの就職活動を見ていると、受験の世界で「東大・早慶じゃなかったら人生は終わり」などという極端な志向に近いものを感じます。生き方はそういうものじゃないんですよね。自分の人生、何をしてどう暮らすか、いかに「幸せ」になるか。そういうことなんですよね。ゆえに、もちろん大手企業に就職してもいいし、起業してもいい、NGOなどで活動しても、お店を開店しても、絵を売って生きても、面白いことを言って人を笑わせても、何でもいいんですよ。ちゃんと生活が出来て、それが仕事になって、そしてちゃんとやりたいこととして頑張れればいいんです。それを「賢い」かどうかではかる時点で賢くないわけです。

桜学舎は、前身の教室の開業から数えて、来年の9月で20周年を迎えます。
1997年に起業した会社でその年に残っているのは0.3%だというデータ。細々と目立たずにコソコソ営業してきましたが(笑)、おかげさまで20年です。0.3%に入ることが出来ますかね?(笑) 20年を祝って頂けるように、頑張りたいと思います。20周年は少し大きめな会を開けたらと思っています。そこまでまずは突っ走ります! 

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