シルバー・デモクラシー

「シルバー・デモクラシー」
という言葉が最近飛び交うようになったのだそうです。例の英国のEU離脱騒動において、英国内で言われるこの言葉。「老人による民主主義」とでも言いましょうか。

「USBメモリーも使えない人々にこの国の将来を決められた」
と英国内では言われているのだとか。そうなんですね、統計を取ってみると、若者はEU残留を大幅に支持していたのに対し、EU離脱を支持し、大英帝国(笑)独立を願ったのは高齢者達だという結果が出ているのだそうで、この国の未来に責任を持つことの無い世代がこの国の未来を決めたと若者は嘆いているのだそうです。まぁ、正確な言い方なのかどうかはわかりませんし、その点詳しくはないので語弊があったら申し訳ないですが…

まぁ、離脱が正しいのか正しく無いのかはわかりませんが、我が国も含めて、民主主義とはある意味「シルバーデモクラシー」である面を否めません。やはり政治家は基本的にご老人ですし、若手と言われる人が40代~50代と言うのもスゴい世界だなぁと思います。実は塾長の世界も似たようなもので、私が若手に入るのですから、ちょっと気がひけるというものです。もうそろそろ引退の先を考えねばならない年齢ですから、どうなんだろうと思いつつ、まだ若いって言っていただけるだけいいかなぁとも思ったりして(笑)

特に我が国は、いわゆる「団塊の世代」という方々が多く存在しますので、純粋に若者の投票率や政治に関わる率が低くなればなるほど「シルバー・デモクラシー」になっていくのは当然でしょう。そこで18歳に投票年齢が下げられたのでしょうね。今回の参議院選挙は高3生の一部は投票に行くんでしょうねぇ。若い世代が政治に関心を持たねばならないのは言うまでもありません。

また、いわゆるシルバーの世代の方々は、果たして自分のお子さん・お孫さんに「平和と幸せ」を残していただける選択をしているのでしょうか?そこはかなり疑問。いわゆる老人世代優遇、高齢社会なんだから老人に手厚い保護を… そういう我田引水になっていないかを、豊富な知識と経験で振り返っていただきたいなぁと思うのです。保育園建設の反対運動をしている人たちを見ると、ちょっとびっくりしますしねぇ…

「老いては子に従え」
という言葉もあります。携帯電話も、インターネットも何にもなかった時代を生きて来た私たちより上の世代の方々とは、今の若者は全く意識が異なります。もちろん変わらない部分は多々あるのですが、全く異なる部分が存在するということも認めなければ話が前に進みません。だって、彼らは生まれた時からそういうインフラがデフォルトで存在していたのですから。あるのが当たり前の世界に生きて来たのですよね。それを使ってはいけないとか、制限するとか、まずありえない話。我々の世代が電話やテレビ、ラジを使うなと言われているのと同じくらい理不尽な話なんですが、やっぱり上から目線で見ると理解出来ないところもある様子。

「亀の甲より年の功」
という言葉もありますから、世代が上の方々が積み上げてきた知識や経験も重要なものです。だからこそ、それを下の世代のために賢く使い、これからの世界を生きる若者に社会をつなげていって欲しいのですが、どうもそれが自分たちの主義主張を押し通す、もしくは若かりし頃についえた夢よもう一度…となっているきらいが感じることがあって、一応まだ若い世代としては辟易する場面もあるんですね。

「その老人達が、今の選択の結果を見ることはないと言うのに…」
と英国では皮肉られているとか(笑)

政治的な問題は、私は個人的な問題だとも思っているので、私の主義主張を通そうとも、またこういう場で発表して啓蒙しようとも思いません。私は私の考えがありますけど、そりゃ私の考えであって、皆さんの考えではないのでね。たまたま私の考えと社会の流れが一致すれば嬉しいとは思いますが、一致しないからといって暴れるようなこともしませんし、ちゃんと従いますが、やはり子どもを扱う、そして一瞬ですが選挙権を持つ世代になってしまった子を扱う人間として、これからを生きる世代が自分たちで選択して生きることができる社会であって欲しいと願うばかりです。

ということで、投票券が来た高3生は、必ず選挙には行くようにね。
シルバーデモクラシーだなんて揶揄されないようにしましょう。
そして、変な大人に入れ知恵されないで(笑)、ちゃんと自分で情報収集して、考えて、投票しましょう。 

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