
一つだけ授業をして、4日目は閉会式となりました。
グランドフィナーレとして、最後は担当の講師達から少しずつお話をしてもらって、合宿の振り返りをしています。
学生の講師達、教務主任、副塾長ときて、最後は塾長から。
私はこんな話をしました。
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先日、わが父上86歳と従兄弟の結婚式で久々に出会いました。この年にしては矍鑠としていていて背筋もピン!元気なのですが、やはり年齢は86歳。父母が元気でいて、いつでも会えるというのは若いからこそ当たり前だと思うことで、私たちの年齢からすると、父母と過ごせる時間はもう有限。あと何年ではなく、過ごせる時間は「あと何日、あと何時間」というレベルの話なのです。そう思うと時間が無いことを実感するものです。
この合宿に来て、あっという間に時間が経ったと感じるはずです。昨日来たばかりなのに、何も出来ぬまま今日を迎えた、そんな感覚ではないかと思うのです。それをわかって欲しい。受験生として、学生として、与えられている時間は無限ではなく、有限なのです。終わりがあって、期限があって、そこまでに間に合わせなければ自分の夢も希望も目標も叶えられない、それが現実なんだということです。
そして、その時間に限りがあるにもかかわらず、今まで目の前の「やるべきこと」を後回しにしたり、見て見ぬふりをしてきたのが君たちですね?と。だから、これだけ寝る間を惜しんで、体力も気力も使い果たしても、たったこれっぽっちのことすら出来ないのです。おそらく合宿初日に薄っぺらいテキストをもらって、「こんなのすぐに終わる」「楽勝だ」と思ったはず。なのに全然ノルマがクリアできないのは、そうやって今まで現実に向き合ってこなかったから。自分がダメだと認めるのが怖かったり、面倒くさいから「後でやれば大丈夫」だと自分に言い訳してきただけなんですね。
「いざとなったら徹夜してやれば大丈夫」
「一夜漬けで乗り切る」
こんな言葉は、徹夜も一夜漬けもしたことがない人間のいうセリフです。やったこともない人に限って偉そうにこんな風に言うものです。
でも、実際ここへ来て、睡眠時間をこれだけ削っただけで、身体はボロボロになり、思考力は低下して、とにかく大変だってことは分かったはず。この合宿を経験してもまだ「徹夜すれば大丈夫」なんて言ってる子は、相当学習能力が低いと思いますよ。
つまり、あなたたちは「出来ない」人なんです。
徹夜も、一夜漬けも、そして直前だけちょっと頑張ればスーパースターになれるようなことなんて絶対にありえない、普通の人なんです。だからこそ、無限ではない時間をきちんと意識して、ゴールを見据えて計画的に勉強したり、少しずつ時間をかけて訓練していく必要がある、それをこの合宿で肝に銘じることが出来たなら、この4日間を過ごした意味があるというものです。これが1点目。
そして、毎年言うことなんで、もう何度も聞いている子がいると思いますが、2つのことに気づいてくださいという話。
一つ目は「意外にできない自分」に気づけということ。
今言ったように、「普通」の能力しかもっていない君たちは、おだてられたり、出来る子だとか言われてその気になって、ちょっと努力すればすぐにスーパースターになれると勘違いしているけれど、それは無理だってことです。こんなに出来ない。その現実を見つめましょう。
そしてもう一つは、矛盾しているかもしれないけれど、「意外に出来る自分」にも気づけということ。
今まで、ちょっと勉強しただけで「大変だ」「そんなに勉強したら死ぬ」「そんなに出来るわけがない」「意味が解らない」くらいのことは平気で言っていたいはず。しかし、実際根詰めてここまでやってみて、確かに疲れたしクタクタだけど、死ぬこともないし、意外に元気だし、最後までやり通せたし、意味もわかったはず。合宿に来る前はどんよりと重い気分だっただろうけど、やってみれば意外に出来る。出来ることをしり込みしてやってこなかっただけなんだよね…。
そして私たちも学習したことがあります。
それは、「経験者は強し」ということ。中3で3人、小6で1人、高3で3人、この合宿をすでに経験している子がいます。この子たちは体調を崩したり、逆に飛ばし過ぎてダウンしたり、そういうペース配分やら過ごし方などで心配なことが全くありませんでした。朝ごはんも食べられているし、休むところはちゃんと休むし、根詰めて勉強するところは粘る力がありました。これ、すごく重要!
受験生になって初めて合宿に来て、「いい経験しました」じゃ遅いなぁと思います。この厳しい経験は、受験学年でないからこそ経験すべきことなのだなぁと実感。一度ちゃんと経験しておく必要があるのだと思います。来年からは非受験学年のプログラムをよく考えて、受験学年以外でも来やすい合宿に成長させていこうと思いました。
もちろん、受験生はこの経験を生かして、ちゃんと先を見据えて勉強することが重要。非受験学年の子はこの経験を次へ生かすことが何より重要ですよね。
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そんな話でした。そのうち文字起こしをして、皆さんに読んで頂けるようなものにしたり、動画を撮っていますので、上手に編集してまた皆さんにご覧いただけるようにしたいと思います。
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その後は、スライドを見て、作文を書いて、11:30にバスで出発。
直帰ではなく、近くの体験工房大源太という地元の施設にて、越後湯沢名産の蕎麦打ち体験をしに行きました。これが昼食。
ホテルからはてんぷらとおにぎりと飲み物を出してもらって、お蕎麦は自分たちで作る!
子どもたちはワーワー言いながら、初めての蕎麦打ち体験を楽しんでいました。


「おい!これじゃうどんじゃねーか!」
「うどんどころか、きしめんじゃなーか!」
「塾長に何てものを食わせる気なんだ!」
なんて、ゲラゲラ笑いながら、それでも美味しい「へぎそば」が出来ました。良かった良かった!
帰りのバス内は爆睡!
と思いきや、一瞬の爆睡後に、意外に元気元気!くっそー、小学生の体力は無限なのじゃないだろうかしら?(笑)
さて。
作文を見る限り、結構殊勝なことを書いてくれていますが、どう彼らが変わりますか。いきなりの変化は期待できないでしょうが、それでも粘り腰が身について来たり、少しだけたくましくなったり、少しだけ考え方が大人になったりしてくれていればやった甲斐があったというものです。
作文も、保護者にもご覧いただけるように考えますね。
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