今日は以前からどうしても、どうしても行きたかったので、妻にもスタッフにもお願いをして、後ろの2限を早上がりさせて頂き、私の「神様」に遭いに出かけました。
神様と言っても、いわゆるあっちの神様ではなく(笑)、ギターの神様。
私たちの世代は1980年代にロックの洗礼を受け、いわゆるギターヒーロー率いるバンドの音楽をたっぷり聴いてきました。もちろんそういう路線ではない方も沢山いるんでしょうが、私はしっかりと「布教」されたクチであります。
和洋、様々なロックを聴いてきましたが、若かりし頃衝撃を受けたのはハードロック・ヘヴィメタル。特に80年代のLAメタルや、ブリティッシュの様式美メタル、もう少し年代が進むとメロディアスな北欧メタルやデスモンド・チャイルドがプロデュースしたようなアメリカン商業ロック的なものなども結構聴いたものです。
そんな中、我が神は、マイケル・シェンカー。
フライングVというギターをかき鳴らし、激しいながらも「泣き」のギターを奏でる彼は、本当にギタリストして神と崇める対象なんです。私は。
実は初めて買ったエレキギターは「V」でした。安いギターでしたが、Vでした。以降、もちろん普通の形のギターも沢山買いましたが、Vは特別な存在。最終的にはマイケルシェンカーのレプリカモデル(本物じゃないですけど…)も手にすることに!(笑)
そのマイケル・シェンカーはいまだに活動しているのですが、今回は「マイケル・シェンカー・フェスト」というイベントで、歴代のボーカリストの中で3人を引き連れてステージに上がるとのこと。そのメンバーは、ゲイリー・バーデン、ロビン・マッコーリー、そしてあの!! グラハム・ボネット!!(わかんない方、すいません!)
グラハム・ボネットはレインボーやインペリテリなどで活躍した、これまた「神」級のボーカリスト。すげー! マイケル・シェンカー・グループ(MSG)としてはアルバム「Assault Attack」1枚のみ。しかもこれに収録されている曲は、他のボーカリストではなかなか歌えなくて、あまりステージで披露されていません。
一時期、固定ボーカリストで「売れ線」を狙った別のMSG、マッコーリー・シェンカー・グループの時代のロビン・マッコーリーもあまり観られない存在。これも是非見たい! そして何より、神様がギターを弾くわけですから、見ないわけには行きません! ということで、この日はどうしてもとお願いをしました。
大学の友人、後輩、おっさん4人が集って、東京国際フォーラムのホールAへ。来場者の平均年齢の高い事高い事! オッサン大集合です(笑)私たちみたいな会社帰りの格好の方も多かったのですが、気合の入ったTシャツ姿の方も多々。みんな本当に好きなんだなぁと。
DVD収録があったようで、場内撮影禁止となっていましたが、とにかく人は入っていましたし、まぁ盛り上がりました。私も結構大きな声でみんな歌えちゃいました(笑)
ド頭からInto The Arena。
覚えている限り順はバラバラですが、「Let Sleeping Dogs Lie」「Victim Of Illusion」「Armed And Ready」「Attack Of The Mad Axeman」「Cry For The Nations」あたりをゲイリー・バーデンが、「Captain Nemo」をはさんで、グラハムボネットが登場し、「Assault Attack」「Desert Song」「Dancer」の3曲を(これは鳥肌でした!)、ロビンが登場して、「Save Yourself」「Love Is Not A Game」とあとひとつなんだったっけな?(笑)その流れでロビンが「Shoot Shoot」「Rock Bottom」などを。
これで本編終わり、アンコールかと思いきや、マイケルが「One More?」
おお!話が早い!(笑)
最後は「Doctor Doctor」を3人で熱唱。
これまたヤバい!(笑)
気づけば、私。
本当にですね、図らずも泣いてしまいました(笑)
同行した3人に笑われましたが、いや本当に、生きている間にこんなステージを観る事ができるなんて思ってもみなかったし、もちろん人それぞれ想いは違うんでしょうが、今の「マイケル・シェンカー」ではなく、子どもの頃、若かりし頃に憧れた、あのマイケル・シェンカーを、あの当時のメンバーで観ることができたというのは、本当に鳥肌が立つものがありましたし、気がついたら万感の思いで、涙が頬を伝っていたわけです。「観れた!」というのが一番大きいかなぁ。
意外にも、いつも弾いている「Armed And Ready」「Rock Bottom」なんかではなく、一番来ちゃったのは「Cry For The Nations」、高校生の頃を思い出しちゃったんですねぇ。あの憧れた音だなぁと。
そして、絶対泣くし、絶対歌うしってのが最後の「Doctor Doctor」 今の若いボーカルでの「Doctor Doctor」じゃなくて、あの人たちが歌う「Doctor Doctor」が観れたというのが、ほぼ号泣に近いものがありました。ああ、ヤバかった(笑)
マイケル・シェンカー。御歳61歳。
いやはや、まだまだ私なんて頑張らねば!
それにしても、あのプレイの正確さ。すごいものがあります。今日のステージの中で、おそらく一つもミスピッキングが無かったのではないかと思わせるほどの正確な演奏。丁寧さ。これが本当に尊敬に値するところなのです。とにかく凄い。確かにアルバムの邦題にも「神」と付けられるほどです。
本当にいいステージを観ました。
明日からまた元気で頑張れそうです。
最後の時間まで頑張ってくれた妻とスタッフに感謝を。ありがとう。
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