国語の正答率が飛躍的に上がる

小学生の「かるがもコース」に、この春から徐々に新しい教材を導入しています。
「サイパーシリーズ」という水色の小冊子です。これは毎回授業の中で1Pくらいを進めていますが、持ち帰りをさせずにこちらで1冊終わるまで預かっています。1冊終わったらお返ししますね。

何をしているかというと、並べ替えの問題や語彙の問題、つまり国語の「語順整序」なんかをやらせています。日本語って、とっても面白い言語で、難しい言語です。ですので、その「語感」をきちんと養わないと、「日本語が読めてない」というレベルの読解力になってしまうのです。

★ 私は 今日 弟の 友達に 会いました

これだけでも、並び替えればかなりのパターンが作れます。もちろん意味が変わってしまうケースもありますが、

→私は今日弟の友達に会いました
→私は弟の友達に今日会いました
→今日私は弟の友達に会いました
→弟の友達に私は今日会いました
→弟の友達に今日私は会いました

これ、みんな成立しますよね。英語ではこんなわけには行きません。ルールがかっちり決まっているので。日本語の語感を学ぶことが読解に大きな影響を与えるのもわかりますよね。これ、全部ほぼ同じ意味に読み取る力が求められているのですから。

さて、この教材をやらせると、最初は10問で50分が終わってしまうような子もいます。実際、初回でコツを掴めない子はこんな感じです。ところがコツを掴んだら…

ある男の子。
国語が大嫌いですし、本当に苦手。
何度間違い直しをしても頓珍漢な解答を書いてしまう子でした。大丈夫かしら?と思っていたような子なのですが、何と!この教材をやり始めて1ヶ月ちょっとですでに効果が!進度的にはガンガン進まないまでも、正答率が格段にアップしましたという講師からの報告が! え? 当然のことながら、算数の「文章題」プリントも格段に出来るようになりました。

「おい!最近出来るようになったんだって? スゴイなぁ!どうしたんだよ?(笑)」
と声をかけると、メチャクチャ笑顔で、しかも褒められたのがとても嬉しかったようで色々と堰を切ったように話し始めてくれました。よかったなぁ、続けて頑張れよ!と送り出しましたが、ほんのちょっとのきっかけでこうして満面の笑みになってくれるんですね、子どもって。

だからこの仕事はやめられないってところもあります(笑)

コツを掴み、今までモヤモヤと霧の中だったものが晴れて、また新たに頑張ってくれると嬉しいなぁと思っています。それにしてもこの教材、ものすごく種類があって、学年と内容によって私たちも配当を作ってあるのですが、効果絶大!かるがもコースでない子にも、何人か「やらせたい」と思う子がいますので、少しずつ拡大させていこうかと思っています。

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