今や「日東駒専が滑り止め」という時代じゃないと言われ始めてきました。特に、日本大学と東洋大学が一歩飛び抜け始め、今や学部によっては東洋大学は偏差値60近いところもあります。学部の多様性から日本大学も見直されてきており、なかなかどうして、ちょいと軽く勉強して入れるような入試ではなくなってきています。
大学の偏差値とは、純粋に「入りにくさの指標」でもあります。定員と不合格者の割合、合格者平均の偏差値、そんなものから割り出されていきます。単純に言えば、定員に対して不合格者が増えれば当然「難関」になっていきます。ただ、この背景にはちょっと異なった問題があるんだそうです。
それは、私学助成金カットの問題。
教育の質の向上を理由に、文科省は私学助成金の交付基準を厳しくしてきています。定員充足率を1.2倍まで許されていたのに、この基準が平成16年度あたりからどんどん厳しくなり、今年度は1.1倍に。さらに来年度は1.0倍になるとされています。来年度は定員を超えた分は私学助成金をカットするということも決まっているようで、学校経営に大きな影響を及ぼすことになります。つまり大学としては今までのように合格者を多めに出して歩留まりを考え、入学者を確保しておくということが出来なくなるのです。合格者を絞らなくてはなりません。
これは受験生にはかなり大きなデメリットです。
つまり、ボーダーラインにいるような生徒は、「全落ち」という結果を最初に食う可能性が高いということです。
今後大学は定員に近い合格者しか出さなくなるでしょう。
おそらく多めの合格者を「乱発」することはできないのでしょう。
しかし、その大学に合格している子は、他の大学にも合格している可能性は高いものです。同じ大学でも学部違いで受験している子もいるでしょう。ダブル、トリプルで合格しているケースもあるでしょうし、同じ学部でも「センター利用入試」と「一般入試」でダブル合格しているケースもあるでしょう。要は、実力上位の子が総取りして、実力ギリギリもしくは下位の子が総崩れというケースが今後かなり増えるかと思われます。
ところが、それだけ合格を絞ると、受験生の体は一つなので、大学側は軒並み「入学辞退」をくらうことになるでしょう。そこで、「補欠合格」「繰り上げ合格」というのがかなり増えるように思います。つまり、一度は不合格、または補欠合格になり、手続き期限後に繰り上がるというのを待たねばならない子が続出する気もします。コレは受験生にとって新たなストレスの出現。実にかわいそうな話であります。
いずれにせよ、大学入試、なめてかかっていると今年あたりは大変なことになりそうです。十分お気をつけ下さい!
さて、今の大学。
これだけ入学者側の絞り込みをかけていますし、昔のようにユルい感じではなく、授業日数確保の徹底がなされており、日数が足りなければ祝祭日であろうが連休であろうが授業を行っていますし、出席もかなり厳格に取られていているそうです。授業途中でエスケープしないかを出入り口で職員が見張っているという大学(GMARCHの一つ)も知っています。授業をやっている、きちんとやっているというアピールというか、アリバイ作りというか… 文科省の締め付けが厳しいのでしょうね。大学生にまでなって「管理教育」が行き届いている気がして、なんだか遠くを見つめることが増えました(笑)
気になるのは、今の大学生たちの活動量の少なさ。
というか、口が悪いですが、「飼いならされ方」というか、「そんなこと出来るわけない」感というか… 不自由さを感じます。休みもいっぱいあるんだし、自由に使える時間もあるんだから、目一杯活動すればいいのに、どこかで自分が自分にブレーキをかけているような子が多い気がしてなりません。「そんなん、やっちゃえばいいのに!」って思うことも多いのですが、やらない、できない、そういうの多いなぁと思います。怖いもの知らずってのは若者の特権だと思うのですが(笑)
これは受験勉強も同じことで、成績で良い点数をマークすることや受験で成功することが勉強の目標や意義になっている子がものすごく多いと感じます。勉強の中身に全然興味を持たない、だから面白くないし、やりたくない、そういう子が多い気がします。日本史を勉強して大学に入ったならば、大学時代に気に入った史跡・名勝地を巡る旅に出たいとか思うはずですが、どうもそこは興味なし。
大学入試改革が「合格者絞り」と「助成金カット」という大人の事情絡みとなるとなんだか切ない。塾・予備校としては大学の難化は歓迎なのかもしれませんが、どうも私は違和感しか残らないというのが正直なところです。まぁ、そんなこと言ったって、現実は現実なので頑張らせなきゃいけないのですが…
難しい問題です。
教育の質の向上を理由に、文科省は私学助成金の交付基準を厳しくしてきています。定員充足率を1.2倍まで許されていたのに、この基準が平成16年度あたりからどんどん厳しくなり、今年度は1.1倍に。さらに来年度は1.0倍になるとされています。来年度は定員を超えた分は私学助成金をカットするということも決まっているようで、学校経営に大きな影響を及ぼすことになります。つまり大学としては今までのように合格者を多めに出して歩留まりを考え、入学者を確保しておくということが出来なくなるのです。合格者を絞らなくてはなりません。
これは受験生にはかなり大きなデメリットです。
つまり、ボーダーラインにいるような生徒は、「全落ち」という結果を最初に食う可能性が高いということです。
今後大学は定員に近い合格者しか出さなくなるでしょう。
おそらく多めの合格者を「乱発」することはできないのでしょう。
しかし、その大学に合格している子は、他の大学にも合格している可能性は高いものです。同じ大学でも学部違いで受験している子もいるでしょう。ダブル、トリプルで合格しているケースもあるでしょうし、同じ学部でも「センター利用入試」と「一般入試」でダブル合格しているケースもあるでしょう。要は、実力上位の子が総取りして、実力ギリギリもしくは下位の子が総崩れというケースが今後かなり増えるかと思われます。
ところが、それだけ合格を絞ると、受験生の体は一つなので、大学側は軒並み「入学辞退」をくらうことになるでしょう。そこで、「補欠合格」「繰り上げ合格」というのがかなり増えるように思います。つまり、一度は不合格、または補欠合格になり、手続き期限後に繰り上がるというのを待たねばならない子が続出する気もします。コレは受験生にとって新たなストレスの出現。実にかわいそうな話であります。
いずれにせよ、大学入試、なめてかかっていると今年あたりは大変なことになりそうです。十分お気をつけ下さい!
さて、今の大学。
これだけ入学者側の絞り込みをかけていますし、昔のようにユルい感じではなく、授業日数確保の徹底がなされており、日数が足りなければ祝祭日であろうが連休であろうが授業を行っていますし、出席もかなり厳格に取られていているそうです。授業途中でエスケープしないかを出入り口で職員が見張っているという大学(GMARCHの一つ)も知っています。授業をやっている、きちんとやっているというアピールというか、アリバイ作りというか… 文科省の締め付けが厳しいのでしょうね。大学生にまでなって「管理教育」が行き届いている気がして、なんだか遠くを見つめることが増えました(笑)
気になるのは、今の大学生たちの活動量の少なさ。
というか、口が悪いですが、「飼いならされ方」というか、「そんなこと出来るわけない」感というか… 不自由さを感じます。休みもいっぱいあるんだし、自由に使える時間もあるんだから、目一杯活動すればいいのに、どこかで自分が自分にブレーキをかけているような子が多い気がしてなりません。「そんなん、やっちゃえばいいのに!」って思うことも多いのですが、やらない、できない、そういうの多いなぁと思います。怖いもの知らずってのは若者の特権だと思うのですが(笑)
これは受験勉強も同じことで、成績で良い点数をマークすることや受験で成功することが勉強の目標や意義になっている子がものすごく多いと感じます。勉強の中身に全然興味を持たない、だから面白くないし、やりたくない、そういう子が多い気がします。日本史を勉強して大学に入ったならば、大学時代に気に入った史跡・名勝地を巡る旅に出たいとか思うはずですが、どうもそこは興味なし。
大学入試改革が「合格者絞り」と「助成金カット」という大人の事情絡みとなるとなんだか切ない。塾・予備校としては大学の難化は歓迎なのかもしれませんが、どうも私は違和感しか残らないというのが正直なところです。まぁ、そんなこと言ったって、現実は現実なので頑張らせなきゃいけないのですが…
難しい問題です。
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