「ゆる中学受験」⇔「ガチ中学受験」

今日も毎度のAmazonランキングチェック(笑)
そろそろ売れなくなる時期なのか、それともアテが外れたのか、とにかく気がつくと順位が落ちます(笑) でも、ふと忘れた頃にチェックすると浮上している、きっと誰かが買ってくださったのだなぁと思います。でも、本当に売れてんのか?と思うことも(笑)

ところが、本当に買ってくださる方がいたのですね。
お手紙を頂戴しました。
本を読みましたと。
すごーー!(笑)
ファンレターじゃないですか!
有り難い限り。実は遠方の方だったので、直接塾に通うということは出来なかったのですが、それでもこうして本を読んでくださる方がいるというのは本当に有り難いことですね。

さて、「ゆる中学受験」は一体何と比べて「ゆる」なんだろう?
そんな疑問を持たれる方もいるのかもしれません。私も、ふと何と比べて「ゆる」なんだろう??
そこから派生して、じゃぁ、「ゆる」じゃなかったら、その対極は何なんだろう?と頭をふとよぎりました。そして出てきたのは、

「ガチ中学受験」


(笑)
そうね!

「ゆる」の反対はきっと「ガチ」でしょうね。

「ゆる中学受験」⇔「ガチ中学受験」

こういう図式でしょう。
ガチだと、御三家や早慶、それに準ずる、やっぱり私達が想定する首都圏模試偏差値で60以上の学校を目指す場合は「ガチ受験」にならざるを得ないでしょう。だから、この層の受験をするなら、「大手塾で勝ち抜いてくる」ということが必要になってくるのだと思います。だってね、SAPIXさんの開成合格者の占有率を見てくださいよ。ダントツ一人勝ちでしょう? そりゃSAPIXで上位にいれば開成に行ける確率も高いってものですよ。それがいいか悪いかの問題はちょっと置いておいていも、やはり入るか入らないかと言えば、この結果は認めざるを得ないわけです。

だからそこを指向する方は桜学舎は向かないので、ご遠慮願いたいわけですが、逆に60以下の学校を目指す場合は「ゆる中学受験」の守備範囲ですから、何も「ガチ」で攻めなくてもいいし、逆にもっと本質的な勉強をさせる必要がある層であることも事実なのです。勝手にどんどん勉強する子たちではないので、すこし後押しをしてあげる必要があるのです。

私が思うに、不幸なのは、「ゆる中学受験」の範囲なのに、「ガチ中学受験」と同じやり方や教材で、同じ勉強をしているところです。

純粋に、学習時間についても、

★週3回の通塾 →→【ゆる】1日50分×3×3日間=450分 vs【ガチ】1日50分×4×3日間=600分
  →1ヶ月で600分(10時間/12コマ)差
★夏期講習 →→【ゆる】1日50分×6×20日間=6000分 vs【ガチ】1日50分×8×20日間=8000分
  →ひと夏で2000分(33時間20分/40コマ)差

くらいの差が出ます。
ガチなら覚悟を決めてやって欲しいですが、「ゆる」だとそこまでやらなくてもいいし、時間をかけて基礎力を固めたほうがいいのです。物事の仕組みを理解したり、一つ一つ納得したり。そういう時間を取ることや、自分の好きなことも並行してやるとか、スポーツをやるとか、のびのびと受験生活を送っていってもいいのだと思います。

有名な受験ライターさんや評論家さんの中には、「予習シリーズか新演習を取り入れている塾じゃないと信用できない」という方もいるので、完全に桜学舎は「怪しい塾」の仲間入りです(笑) インチキ臭くてすみません(笑) 

でも、私は「教材の目利き」が出来るのがプロだと思っているので、私達の教材の方針は変えません。ライターさんが口をそろえて言う「オリジナル教材開発」については私も否定的。塾屋の仕事ではないと思っているので、独自教材を使ってますという小規模塾は確かに「?」と思いますが、予習シリーズか新演習なんていう2つの選択を基準にするのはどうなのかなぁと思います。

ちなみに、桜学舎も理科と社会は新演習を採用しているので、この部分は当てはまってはいるのですが、算数と国語に関してはあえて違う教材を使っています。出版社系のテキストで、もっと基礎的な内容を多く含むものを選びました。「それを全部やる」という発想もまた「テキスト依存」の素人考えで、結局的テキストありきの指導になっているじゃないですか、とあえて異論を唱えたいわけです。

私達は、「こういうことを教えたい」「こういう力を付けさせたい」という理念や教育目標が最初にあって、それを叶える教材探しをします。だから今の選定があるわけです。ところが、「このテキストを全部やれば中学受験の内容は全部網羅できる」と安心して、テキスト依存主義に陥るから、このテキストじゃないとダメだ、みたいな話になるわけです。

まぁ、ウチみたいに御託を並べ、偉そうなことを言う塾も多数派ではないのでしょうから、別にテキスト依存でもいいのかも知れませんが、実際、予習シリーズも、新演習も全部かつて使いました。新演習で育った子もいます。でも、私達は使いにくかったのも事実。使いこなせなかったというか、もっとシンプルでいい、もっと基礎内容でいい、私達が組んだプログラムには過剰な部分が多かったという印象でしたので、違うものを選択した、そういうことです。

塾用教材に拘る必要もなく、市販の教材でもいいものはいいので使います。副教材で指定してやりなさいと勧めるものもあります。

私達はインディー。独立系の塾なので、何者にもとらわれること無く、制限されることもなく、自由に教材から指導内容から、何から何まで決められます。これが地元の小規模な塾の最大のメリット。

まだまだ「ゆる中学受験」が世に浸透していないので、もっと頑張って「布教」しないといけないなぁと思っていますが、その方法はあれこれ勉強させていただいています。頑張らないとね。

そういえば、その頂いたお手紙には、「桜学舎に通う子が羨ましい」と書いてありました。
そう?(笑)
でも、ありがたい言葉だなぁと思いました。
やっぱり、「必要だ」とされることが、何の仕事でも大切なことですね。
頑張りましょう。
頑張りますよ。ええ。
 

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