夏期特訓・魔の2日目スタート

夏期特訓@澤の屋旅館の塾長です。今回は2会場に分かれて、蜜を防ぎながらの特訓です。

合宿が出来ないこの2年。実はちょっと「もう合宿はいいかな?」と思った時期もあります。ぶっちゃけ、合宿は儲かりません(笑)

「えー!? 嘘でしょう?」

とおっしゃるかもしれませんが、いや、マジです。桜学舎の合宿は、マジでトントン。年度によっては赤字でした。マジで、経営的には「やる意味あんの?」というレベルなんです。会場費、交通費、先生たちのお給料、そんなものを考えたら、全くと言っていいほど利益がありません。しかも、塾長たちは完全なるボランティア。ノーギャラです。だから、体力の低下とともに、「もうそろそろいいかな?」なんて思ってしまったときもあるのです。

しかし、こうして2年連続で合宿が出来なかったことで、改めてわかってきたことがあります。

それは、

「受験生の戦闘力(ゲーム風…笑)の著しい低下」

です。これ、ホント現場で実感しました。何でこんなにも「1点でも点を取ろう」という必死さがないんだろう?と感じることが多々。特に男子。だらしない(笑)

初日から出遅れた男子が結構いました。だいたい男子ってそういうものなんですね。そもそも情報収集能力が足りない事が多いので(私がそうなのです!)、出遅れます。様子を伺っていたり、状況がわかってないのに始めてみたりと、そういうものです。ただ、それを取り戻そうという馬力が出ず、私に「もう終わりか!」とハッパをかけられる始末。

去年の受験生も感じましたし、今年の受験生も感じることですが、5年生の時に合宿に参加している子がいないというのは、結構大きいなぁと思います。一度苦難を乗り越えている子と未経験者の違いがある方が全体が締まるのもありますし、その子達が牽引力となって相乗効果が生まれていたんだなぁということを改めて知りました。

加えて、環境が変わるということも、生徒たちには大きな効果があったのだなぁと。まだ小学生は旅館での実施ですから少し環境が変わっていて「特別感」がありますが、中高生は桜学舎での実施ですからその部分がまるっきりありません。

「特訓とは言いつつ、講習でしょう?」

という感じで、あまり変わりばえもなくやっているようです。もっとも、静かに集中してがんばっているようなので、逆にこっちのほうがいいんじゃないか?くらいに思えたりもしますが、そうですね、ちょっと可哀想かも。

かつては、「わざわざ田舎に行って勉強する意味は無いんじゃないか」というご意見も頂いたことがありますが、やっぱり子どもの心理は違うんですよね。大人だってホテルや喫茶店に仕事を持ち込んでやったりしますものね。何らかの特別感は必要ですし、受験生の夏のせめてもの思い出づくりという点もあるんでしょうね。

本当に「人流を抑える」という対応策しか取れないこの国の政治には疑問しか持てませんし、かと言って他に任せられるような人々もおらず、大丈夫なのかこの国は?と思ってしまうことは日々、多々ありますが、本当に一刻も早くこの騒動が収まることを願わずにはいられません。

こんなんじゃ、伸びるものも伸びず、伝えられることも伝えられません。

もうひとつ。

例年に比べて、「教えて欲しい」「先生と勉強したい」という甘ったれが増えている感じがあります。
でも、それは単なる甘ったれではなくて、やっぱり人と接したいという表れなんだろうなぁと思います。距離を取れ、衝立しろ、人と触れ合うな、ということを1年半以上言われているこどもたちは、とても寂しいんだろうなぁと思います。ベッタベタな近距離戦を展開してきた桜学舎は、実は今、一番の特徴を奪われてしまったところがあります。

もし、秋に収まってきて、世間が許すなら、勉強以外でもいろいろなイベントを実施してあげたいなあと思う昨今です。

特訓、引き続きがんばります。

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