私がわりと多用する言葉に、「天は自ら助くる者を助く」というものがあります。
最初は福沢諭吉だっけ?と勘違いしていましたが、調べてみると、元々はラテン語の古いことわざ「God helps those who help themselves」だったそうで、その後、ベンジャミン・フランクリンが「God helps them that help themselves」と引用し、その後サミュエル・スマイルズが自著で、「Heaven helps those who help themselves」と引用したとか。後に「西国立志編」の中で、筆者「中村正直」が、「天は自ら助くる者を助く」と訳したのだそうです。実は、我が母校(正確には母校の付属中高)にも掲げられている言葉です。
要は、「自助努力」している人じゃないと神様は助けてくれないよ!という言葉。ですよね?
自助努力しているかというのは非常に重要なことで、上智にいらした渡部昇一先生も著書の中で「できない理由を探すな」という話の中で、目標を高く掲げて努力を続けていると、天のロープが降りてくると書かれていました。努力しないで神頼みしても全く意味がないのでしょうね。
最近、神社に関する本もよく読みますが、やはり神社の神様も「努力する人が好き」なのだそうで、やっぱり自浄努力あっての「神のご加護」なんでしょうね。
受験も同じです。
残念ながら受験は「戦い」です。ただ、やたらに対外的な戦いを意識するのではなくて、「自分との戦い」を意識してほしいと思っているのですが、それを「自分ごと」として意識していない子がいるのです。この子たちが非常に問題。いくら親主導の受験であるとは言っても、試験を受けるのは本人ですからね。
神様がいるとかいないとかの問題ではないんですね。実は。
先日の合格祈願会でも、宮司さんがおっしゃっていましたが、「いつか神様に助けてもらえると思って地道な努力を続けていると、ある日、神様が現れたかと思うほどの大きな成功を掴むことがある」のです。実際、宮司さんのお子さんも受験や就職では素晴らしい結果を残していらっしゃいます。
それを「神のご加護」と思うのだろうと思います。コツコツ努力を積み上げている子にはかないません。
しかし、「コツコツ」は逆バージョンもあるんです(笑)
つまり、コツコツと「マイナスを積み上げていく」という子。
計算問題を1日4問ずつ積み上げていく子もいれば、1日3問間引いていく子もいて、誤魔化して4問中1問だけしかやっていない子もいるわけです。マイナスもいつの間にかしっかり積み上がります。
恐ろしい。
決して日々の学習をおろそかにしてはいけません。少量でいいんですが、毎日続けることが力になります。
派手な成果を求めて、カッコいい方法で成績向上を果たさなくてもいいのです。ただただ地道な努力を。
それを忠実にやってくださっているご家庭がありますが、今、ゆる中学受験の範疇を大きく逸脱する成果を出しています。「ゆる中学受験、意外にゆるくない!」というのは褒め言葉ですよね。ありがとうございます。
地道な努力が効きます。自助努力、頑張りましょう!
きっと、神様からロープが降りてきますよ(笑)
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