中学の英語の定期試験が難化しているのをご存じでしょうか?
先日、桜学舎で使用しているテキストを発行する教材会社が、塾を対象にこの英語定期試験難化についてのアンケート調査を送ってきました。全国の塾の先生から、大幅な難化が報告されていると。オタクの塾ではどうですか?というアンケートでした。
普段、あまりこの手のアンケート調査には回答しないのですが、流石に今回は回答しました。
「難化している」
と。
まず、平均点が大きく下がっています。一部の学校では、平均点が45点などというところもありました。英語の点数が全然取れない、成績が下がったとお嘆きの方もかなり多いのではないかと思いますし、塾に行っているのに成績が上がらないというお嘆きもあるでしょう。しかし、平均点も非常に下がっているところがあります。全体的に点数が低めに出ているということは点数の低さにつながりますので、見かけでは「成績が下がった」と感じることでしょう。ただ、よく平均点を見てみると、大幅に難しくなっているので全体的に点数が低いという場合があります。
さらには、教科書以外からの出題が増えたという点。
今までの中間・期末試験だったら、教科書範囲の本文から出題があり、授業で習った通り、ノートに書いてある通りの勉強していれば、問題形式から単語レベルからほぼ同じ問題が「試験問題」として扱われるケースも多々ありました。
しかし、今の中間・期末試験の英語テストには、初見の、全く読んだことがない文章や問題が平気で出てきます。平常授業を受けていれば得点できるでしょう?と思っているところが出題側にあり、何とも対策のしようがない問題が数多く出題されています。ある意味では本質的なところがわかっているかを問われているので、非常に良い問題だとも言えるのですが、苦手な子にとってはとても苦しい問題です。学校の授業の習熟度をはかることが目的の中間・期末試験に初見の問題を出すというのは、なかなか厳しいなぁと思います。
文系科目の英国社には特にこの傾向がはっきりしていて、例えば数学の問題がそっくりそのまま出るのではなく、類題が出題されるという点を考えても、英国社は学校の授業から「そのまんま」の出題はなかなか見当たらなくなってきました。
学習範囲や内容は当たっているのです。ただ、学習したそのまんま、覚えておけば何となかるというシンプルな問題が出題されるようなことがなくなってきたということなのです。
また、中学での英語の成績不振を見ると、やはり小学校に配当された英単語600語をしっかりマスターしていない子だったり、学校課題がこなしきれていない子、学校の課題をこなすだけで精一杯の子、発音するのを恥しがっている子などなどが見受けられます。
近年は中学校の提出課題量も多いので、本当にワークを全てやらせて提出させるので一苦労というところもあります。それでも、「課題をこなす」にとどまり、内容の把握や「身につける」というところまでは至らないケースが見られます。
桜学舎では、これまで、
①学校ワークを授業内でも利用して、期限内に提出できるように進める
②標準版テキストで単元学習を進める
という2本立ての形で学習を進めてきましたが、加えて「学習内容を理解させる」という「授業」の部分を強化する必要性を感じています。他の記事でも書いたように、学校の授業の内容を理解できていない子や、塾で大部分をカバーしなければならない子が非常に増えました。学校の授業を聞いてこいというのが本筋ですが、実際学校の英語の授業を見学してきた講師によると、オールイングリッシュの授業を試みていたり、課題作成型の授業を行っていたり、学校の授業も形を変えつつあります。ついていけない、理解に時間がかかる子もいるんだろうなぁと思います。
現在、塾のテキストと学校の試験の類似問題のバッティングを調べています。
少なくとも、塾で言われていたことができていればどれくらいカバーできていたのかを調べるとともに、英語が苦手になってしまった子の原因を探っています。
定期試験の点数でお困りの方。英語の点数が下がってびっくりされている方。
ひとつだけはっきりしていることがあります。
この状況の中でも点数を上げてきている子はいます。基礎固めをして点が取れるようになってきている子もいるのです。「大苦戦」になる前に、対策を始めましょう。次の期末試験に向けて、今から対策を始めれば成果も狙えます!
【報告があった80点以上の例】
理科93点(上野中学校3年)
社会86点(忍岡中学校3年)
数学85点(御徒町台東中学校1年)
国語84点(上野中学校1年)
英語83点(上野中学校3年)
国語81点(上野中学校1年)
社会81点(御徒町台東中学校1年)
数学80点(上野中学校1年)
【定期試験対策も進学個別桜学舎!/上野桜木教室&入谷教室】
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