今年の合宿のしおり、巻頭言です。

子どもが一番欲しがるもの。それは「自由」です。

私も「自由こそ全て」「自由が最も大事なもの」という教育を受け、大人になっても「自由」を何より大切に生きてきました。

自由とは、何物にも縛られず、自分が考えた通りに行動できること。他者から制限を受けることなく思った通りに生きることが出来ることです。人間にとって、何よりそれが一番大事だと私は思います。
ただし、自由は誰かに与えられるものではありません。口を開けてただ待っているだけでは、一生「自由」は自分のところには来ません。自由とは「獲得するもの」なのです。

では、どんな人が自由を獲得できるのかといえば、当然のことながら「力のある人」です。

あなたは、YouTubeばかり見ていたり、ゲームばかりしていたりして親に小言を言われたことがあるでしょう。しかし、もしあなたが成績上位者で、文句のつけようがない成績を取っているとしたら、大人が怒ることはあるでしょうか？　恐らく答えはNOです。

やるべきことをきちんと終え、結果をきちんと出している人は、自由になれるのです。やることもやらず、結果も出せないのに、自由にふるまおうとすれば当然叱られるに決まっています。自由は、自分の努力の結果、やるべきことをやったことで得られる勲章であるとも言えます。

私の高校は、金髪が校則違反ではありませんでした。服装や髪型も多少いい加減でも文句は言われず、学校に楽器を持って行き、帰り道にスタジオに寄り道しても何も言われませんでした。自由でした。しかし、偏差値は低くはありません。そこが魅力で進学した学校ですし、望んでいった学校でしたから楽しくて仕方がありませんでした。当時の友人たちはいまだに付き合いがあります。

教え子が私の学校へ数名進学しました。彼らは卒業後も、「やっぱりあの学校の自由は何物にも代えがたかった」と振り返ります。「先生の言ったとおりだった」と言います。

そうなのです。あらゆる面で力を付けて、自由に行動が出来る人生は、実に楽しく何物にも代えがたいのです。やることもやらず、力もつけないから、いつまでも同じところに立ち止まり、同じことで叱られたり指摘されたりして、嫌な気分になって勉強もしなくなっていくのです。悪循環。

この合宿で、「全力で頑張る」という経験をしてください。そして、自分の力どこまでのものかやってみることが大事です。頑張ればこんなことまで出来る。それが分かれば、合宿に来た意味があります。
「自分は、頑張るとこれくらいは出来るんだ！」
これを「自信」といいます。
チンタラ過ごしたら意味がありません。

真の力を手に入れるために、全力で頑張って、憧れの「自由」を手に入れてください。
「力を付けて自由を手に入れる」

これが、進学個別桜学舎の「譲れないポリシー」なのです。

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